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語呂合わせ記憶術には2種類のやり方がある
学生の頃に誰もが一度は使用た経験もあるかと思いますが、「語呂合わせ」も記憶術のやり方になります。語呂合わせは、面白い語呂もあったりして楽しかったりします。
試験を間近に控えて、いくつかの用語とその意味を覚えないといけない場合に、語呂合わせで覚えたことがあると思います。誰もが使ったことのあるのが語呂合わせ記憶術ですね。
語呂合わせは、用語とその意味をテキストに記載された文章そのままに覚えるのではなく、無意味な数字や意味であっても、あえて意味のある言葉に置き換えて物語化して覚える方法になります。
一種の「物語法」ともいえます。といいますか、物語法の素朴な記憶術が「語呂合わせ記憶術」になります。
で、そんな「語呂合わせ」には
- 音韻、リズム主体の語呂合わせ
- イメージ主体の語呂合わせ
の2種類のやり方があります。以下、それぞれについて説明いたします。
音韻・リズム主体の語呂合わせ
一般的に「音韻、リズム主体の語呂合わせ」が多くなります。このやり方は文字通り、音の響きやリズムのある言い回しで印象づける語呂を作って覚える方法です。
たとえば「平方根の暗記」で有名な語呂合わせがそうですね。
√2「一夜一夜に人見ごろ(ひとよひとよにひとみごろ)」、√3「人並みにおごれや(ひとなみにおごれや)」。
平方根の語呂合わせは「音韻、リズム主体」になります。
言葉の調子もおもしろく、何度か口ずさんでいるうちに覚えてしまう不思議な言葉になっています。で、これが「音韻、リズム主体の語呂合わせ」の特徴ですね。
イメージ主体の語呂合わせ
一方「イメージ主体の語呂合わせ」では、記憶術の手法を使います。語呂にしにくい言葉や、長い言葉や名前を覚えるときに重宝するやり方です。
で、具体的なやり方は、覚えにくい長い言葉を、
- 分解する
- 複数の語呂にする
- イメージ化する
といった3ステップで覚えていきます。
で、「イメージ型語呂合わせ」とは、その本質は「変換記憶術+イメージ連結法(連想結合法)」になります。物語法(ストーリー法)ともいえます。
変換法記憶術~変換・分解・置換・外連想の4つのテクニックからなる方法 イメージ連結法記憶術~誰でもイメージで覚えられる究極の記憶法 連想結合法記憶術~イメージで結合する基本テクニック
イメージ主体の語呂合わせの具体例
ではここでイメージ型語呂合わせを使った具体例をやってみましょう。
たとえば「マルクス・アウレリウス・アントニヌス」をイメージ型語呂合わせを覚えるときは、たとえば、
- 赤い本(マルクスの共産党宣言)・・・マルクス
- 「あうあう」と言っている人・・・アウ
- プリウス(車)・・・レリウス
- アント(蟻)・・・アント
- 二人の盗人(ぬすっと)・・・ニヌス
こんな感じで覚えます。「イメージ型語呂合わせ」は、複雑で長い単語を分解し、語呂にし、イメージ化するやり方です。世界史や日本史では重宝します。
語呂合わせ記憶術の効果
こうした語呂合わせ記憶術は、
- 誰でもできる記憶術
- 最も簡単な記憶術
- 即行性がある(スグに覚えられる)
- 短時間で暗記することが可能
- 面白い語呂があると楽しい
- イメージ型の記憶術とは異なる(論理性・物語性の記憶術とも言える)
といった効果があります。
語呂合わせはシンプルかつ役に立つ記憶術です。誰もが使ったことのある記憶術でしょう。
語呂合わせの作り方の6つのポイント
ところで語呂合わせの作り方としては、コツがあります。それは、
- リズムのある語呂にする
- 言いやすい語呂にする
- 映像が思い浮かぶ語呂にする
- 面白い語呂にする
- 元の意味を連想させる語呂にする
- 自分が知っている知識や情報と関連づける
といった6つがポイントになります。これら6つのポイントは「リズム」「なめらか」「イメージ」「お笑い」「意味」「関連」といった言い方もできますね。
これら6つの要素を満たす語呂が理想的です。
けれども実際は、どれか一つ満たすのが精一杯な場合も少なくありません。そういうときは、これら6つのエッセンスのうち、j一つだけを満たすようにします。
で、こうした要素を踏まえて語呂を作ると、覚えやすい&忘れにくい語呂になります。
自分の脳内リソースに適した語呂合わせ化ができると、シンプルでありながら長期間暗記していることができるようになります。
歴史の年号の暗記には語呂合わせ
語呂合わせのやり方で有名なのは、歴史の年号の暗記ですね。これは知っている方も多いでしょう。
歴史の年号の暗記は、学校の授業でも取り入れられています。たとえば「イイクニ(1192)」作ろう鎌倉幕府という語呂合わせがそうです。
こういった「名文句」を使った語呂合わせは記憶術としては有効です。効率的な学習にもなります。
歴史であれ数学であれ、会社の昇進試験であれ資格の試験であれ、「語呂合わせ」を多くの人達が活用してきています。
語呂合わせの欠点
しかし語呂合わせには欠点もあります。それは、語呂合わせを作ることが意外と難しく、なかなか適切に言葉の変換や置き換えができないということです。
「ルート3=1.7320508」を「人なみにおごれや」といった明快な言い回しで語呂合わせ文を作ることは、必ずしもできるとは限りません。
この「語呂」を作ることに手間がかかり、あるいは適切な語呂が思いつかず、うまく憶えられないこともあります。意外と語呂合わせは難しいという問題があります。
また少数の暗記項目なら良いのですが、複数かつ関連する項目を暗記する際、語呂合わせは使い難い記憶術になります。
さらに複雑な事項を語呂合わせで記憶しようとすると、かえって忘れてしまうといった悲しいことも起きます。
整理すると、語呂合わせは、
- 覚えやすい名文(語呂)を作るのが意外と難しい
- 語呂を作るのに時間がかかる(勉強時間が割かれる)
- 適切な語呂が思いつかない(そのため憶えにくくなる)
- 複雑な暗記には向いていない
こうした欠点があります。
語呂合わせは簡単な方法ですが、応用が効きにくく、複雑な事項の暗記には適さないやり方になります。単純なこと、簡単なことを機械的に覚えるための記憶術です。
語呂合わせの問題は欠点などは、こちらでくわしく解説しています。あわせてお読みください。
語呂合わせは市販本を使うことが多い
結局、語呂合わせは、上手な語呂ができないことが多く、そのため自分で作るのではなく、市販の語呂合わせ暗記本などに頼ることが多くなります。
- 歴史の年号・・・まあ燦然のエジプト文明(BC3000年)
- 化学の元素記号・・・水兵リーベ僕の船(すい(H)へい(He) りー(Li)べ(Be) ぼ(B)く(C)の(N,O) ふ(F)ね(Ne) )
こうした代表的な語呂合わせ暗記文を使用して、記憶することが多くなります。
つまり「語呂合わせ暗記本」を購入して覚えるやり方になるってことです。で、これが効率的であり、現実的です。
しかし市販本であっても、複雑な事項の暗記を「語呂合わせ」で覚えることは、かなり難しくなっています。
といいますが、実際はできません。かなり困難になります。
最新の語呂合わせ記憶術はすごい
ところが昨今では記憶術も様々な工夫が施されていて、「語呂合わせ記憶術」も進化しています。
より工夫されて、複雑な暗記にも対応できるアイディアも登場しています。
歴史の暗記に特化した最新語呂合わせ
たとえば、こちらの歴史の年号を暗記する「歴史の記憶術」では、受験や歴史能力検定の資格試験に特化した「歴史学習用記憶術教材」となっています。
しかも後述する「ユダヤ式記憶術」と併用すると複雑な歴史的事項の暗記も可能になっているスグレモノです。
大学受験レベルの日本史・世界史のみならず、日本史・世界史の歴史能力検定にも対応しています。
もちろん歴史の年号をおぼえるための「語呂合わせ」も用意されています。記憶術で歴史を覚えるために重宝するスグレモノの教材です。
複雑な暗記もできる語呂合わせ記憶術
また語呂合わせだけでなく、ペグ法、場所法をも組み合わせ、複雑な暗記ができる「ユダヤ式記憶術」というのもあります。
ユダヤ式は、こちらでもレビューしていますが、本当に目から鱗のオススメ記憶術です。
実のところユダヤ式は、語呂合わせとの相性もよく、語呂合わせが持っている欠点を補うことができる上、イメージで覚える記憶術が苦手な方でも使うことができる優れた記憶術です。
まとめ
語呂合わせ記憶術は昔からあり、誰もが使ったことのあるとっつきやすい記憶術です。
現在では進化した語呂合わせも登場しています。こうした記憶術は、新しいスタイルの「語呂合わせ記憶術」とも言えます。
また受験や資格試験といった試験にフォーカスした実利の高い記憶術となっています。
シンプルで即行性のある「語呂合わせ記憶術」は、複数の記憶術と併用することで、驚くほどの暗記効果を生み出すことができますね。