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五感を使った感覚刀痕術
「感覚刀痕術(かんかくとうこんじゅつ)」は「ワタナベ式記憶術」に登場する記憶術になります。
ワタナベ式記憶術【渡辺剛彰】~実際に使ったレビュー・口コミ・やり方
イメージを使って覚える代わりに、五感を通しての痛み・苦しみ・快楽といった感覚を感じながら、覚えたい物事を暗記する記憶術です。
昔、忍者が使っていた「不忘の術」が、まさにこのやり方です。忍者は見聞したことを覚える際、自らの手や足を刀で切って、その痛みに結びつけて覚えるべきことを暗記していました。
忍者の「不忘の術」は痛みというネガティブな感覚を使った記憶術になります。
ちなみにネガティブな感覚といえば、15世紀に登場したのロッセリウスは、地獄の世界を「記憶の宮殿」として使った記憶術を考案しています。
ロッセリウスの記憶術は恐怖心(地獄への怖れ)を使っていますので、忍者の「不忘の術」に近い記憶術ともいえます。⇒ロッセリウスの五感記憶術
「感覚刀痕術」とはまさに「忍者の記憶術」や「ロッセリウスの記憶術」であり、その本質は五感の感覚(視覚・聴覚・触覚)を活かした「五感型記憶術」といえます。
五感を活かした記憶術
感覚(視覚・聴覚・触覚)を活かした記憶術は、まさに「五感活用型」になるわけですが、そもそも記憶術は五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・臭覚)を使ったやり方もあります。
このことは宮口公寿さんの「宮口式記憶術」の中で語られています。どのように五感を使って覚えるのかが「宮口式記憶術」の中ではサラリと語られています。
で、五感の中でも、記憶術は主に
- イメージによる想像力(視覚)
- 音韻による語呂合わせ(聴覚)
- 体感による感覚記憶(触覚)
これら3つの感覚を使ったやり方が多くなっています。
中でも映像イメージを使った右脳型記憶術、ビジュアライズ式記憶術が最も多くなります。このことは「記憶術術の種類」で全種類の記憶術を解説していますが、やはり映像イメージ型記憶術が最も多くなっています。
記憶術は、五感、中でも視覚・聴覚・触覚を使って覚えるシステムですが、映像をイメージして覚えるテクニックが主流になっています。
歴史的に見ても「映像イメージ型」が記憶術のルーツですので、映像を使った記憶術が発展してきています。
それでも記憶術は、五感の中でも視覚・聴覚・触覚を使って覚えていくのが多い傾向です。
記憶術とNLP
ところで「五感」といっても、実は、人間はそれぞれの五感のうち、得意な感覚器官と不得意な器官があります。
案外、知られていませんが、人は五感に優勢があります。視覚が優勢であったり、聴覚が特性があったり、触覚が優性であったり。あるいは味覚、臭覚が優性な人もいます。
人によって五感(5つの感覚器官)に得意不得意があります。
しかしNLP(神経言語プログラミング)では、主に使用する感覚器官を3つに分け、それぞれの感覚器官の優位なタイプを
- 視覚タイプ
- 聴覚タイプ
- 身体感覚(触覚)タイプ
といっています。人は、おおよそ3つのタイプに分類できます。
この3つのタイプを、NLP(神経言語プログラミング)ではサブモダリティといっています。
で、記憶術を使うに当たっては、NLPが解くそれぞれのサブモダリティ(感覚器官)の得意不得意を踏まえて使うことが望ましかったりります。
「記憶術の適性」になりますね。ちなみに「記憶術の適性」については、こちらで解説しています。
記憶術は使えないのか?~記憶術への適性チェック あなたに合ったおすすめの記憶術~これならできる!
で、それぞれのタイプ(優性サブモダリティ)によって、どの記憶術が合っているのかは、以下、説明します。
視覚タイプ
視覚タイプの人は「視覚」が発達しています。五感のうち視覚が発達している人は、物事を目で見て受け止めることが優勢となっています。
物事をビジュアルに受け止め、映像的に解釈することを無意識のうちに行います。
物事を記憶するときも、視覚から脳にインプットしていくようになります。
実は現代人は、テレビやメディアの影響によって視覚が発達した人が多くなっています。ですので現代人は、実は記憶術を使いこなせる資質があります。
記憶術は、ほとんどの方法が映像を使ったテクニックを使っていきます。
ですから、現代人の多くは記憶術を使いこなせる素地があるといえます。
そして五感のうち視覚に優位性がある方は、これらのイメージ式が主体となっている記憶術がおすすめです。
聴覚タイプ
次に、聴覚タイプの人は「聴覚」が発達しています。
五感のうち聴覚が優性な人は、物事を音や響きの点から無意識に受け止めて理解もしていきます。
物事を音の響きやリズムで受け止める傾向があって、人が話した言葉や文字を記憶するのが得意だったりします。聴覚タイプの人は、コミュニケーション能力の発達した方も多く、言葉や音に敏感で得意とします。
このタイプの人は、記憶とは音やリズムを通して暗記していくようになります。そして聴覚タイプの人におすすめの記憶術が語呂合わせ式です。
しかし、聴覚タイプの人は、音読するころで暗記できることが多かったりします。
歴史の年号を語呂合わせで覚えるくらいで、テキストを繰り返し音読するのがおすすめかもしれません。
身体感覚(触覚)タイプ
身体感覚(触覚)タイプの方は、全身の皮膚感覚や身体動作の感性が発達しています。
五感のうち身体感覚が優位な人は、物事を身体感覚で受け止めていくのが得意であったりそういう傾向が多くなります。
身体感覚タイプの方は、まさに「触覚」が優位にあり、肌触り雰囲気、身体の動作や運動、痛みなどの身体感覚を通して物事を理解したり記憶することが多くなります。
このタイプは身体を動かしながら物事を覚えようとするのが得意な人も多くなります。
身体感覚の記憶術としてはワタナベ式にある「感覚刀痕術」というのが、それになります。
視覚タイプの「イメージ式」や、聴覚タイプの「語呂合わせ式」のどちらを使用しても、身体を動かしながらとか、また身体感覚を意識しながら活用すると、より記憶効果が高まります。
◎非イメージ式が主体の記憶術
◎語呂合わせ式の記憶術
得意な五感を使った記憶術を使う
このように人には、五感のうち、いずれかの感覚器官が発達しています。その優性な五感を活用しながら、また依存しながら生活を送っています。
同時に、物事を理解したり記憶する経路も、視覚、聴覚、身体感覚のタイプによって、それぞれやり方が違っています。
そしてこの感覚器官(五感)の優勢差異に注目し、自分にあった記憶術を選び活用するのが、実は記憶術を使いこなす秘訣だったりします。
このことはほとんど語られてこなかったことですが、自分の得意とする五感を通して暗記することが大切だったりします。
ぜひともご自分にあった記憶術を選んで活用してください。
ちなみに「宮口式記憶術」では、五感を使った「道法(場所の改良型)」の記憶術を教えています。宮口式では、視覚(映像)のほか、聴覚(音)、触覚(感触)、嗅覚(臭い)、味覚(味)を使ったやり方を教えています。
こちらでレビューしていますので、興味のある方はお読みになってみてください。