記憶術のトレーニングは3つの方法【映像を描く・反復・アウトプット】

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記憶術トレーニングの3つの方法

記憶術が上手に使えるためのトレーニングがあります。

それは3つあります。

  1. 頭の中で「映像を描く」練習
  2. 記憶術で覚えたことを「反復」する練習
  3. 記憶術で覚えたことを「アウトプット」する練習

この3つです。

要するに、
・映像を描く
・反復
・アウトプット
の3つになります。これが記憶術に上達するトレーニングになります。

ちなみに、この3つのやり方は「勉強のやり方と同じ」になります。

どういうことでしょうか?
それは通常の勉強も
・暗記
・反復
・アウトプット
の3つが基本だからです。

記憶術ができるようになるためのトレーニングも本質は同じなんですね。やはり「暗記」「反復」「アウトプット」が必要になります。

ただ記憶術のトレーニングは、通常の勉強の練習とは違うメニューになります。だからこそ、こうして記事も書いているわけですね。

具体的なトレーニングのやり方は、以下にご説明します。

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頭の中で「映像を描く」トレーニング

記憶術のトレーニングの一つ目は「頭の中で映像を描く練習」になります。

記憶術(イメージ型記憶術)では、頭にイメージを描く能力が必須なことは、このサイトの至るところで説明している通りです。

一般的な記憶術を使う場合は、頭の中に映像を描けることは絶対的に必要な能力になります。このビジュアル化能力が弱かったり、できなかったりすると、イメージ型記憶術を使うことはできません。

けれどもトレーニングによって鍛えることができるんですね。そのやり方は以下の通りです。

1.集中力を鍛える

頭の中に映像を描く能力は「集中力」と関係があります。

ところで「集中力」といっても、実は2種類あります。

1.意念を凝らす集中
2.リラックスして明晰性をともなう集中

この2つです。で、記憶術では「1.意念を凝らす集中」が必要になります。この集中は一つの対象物をずっと想起し続けたり、心をつなぎとどめておく能力です。一般的な「集中力」のことです。

この手の集中力は、シンプルに一つのことに集中することで高まります。簡単な脳トレですが効果があります。

あるいは、こちらの脳トレを行うのもいいですね。

池田義博 著「見るだけで勝手に記憶力がよくなるドリル」

KGBスパイ式記憶術

どちらも脳トレ本です。「KGBスパイ式記憶術」は記憶術という書名になっていますが、中身は脳トレが主体となっています。脳トレ本です。

「シンプルに集中するやり方」や「脳トレ本」を使うことで、意識を一つに固定し続けることができるようになり、これによって頭の中に映像を描く力も高まります。

まずこういった脳トレの方法であなたのイメージ力をアップしてください。訓練によってイメージ脳力は高めることができます。

2.牛を描く練習

次に、頭の中に「牛」を思い描いてみてください。できるだけ詳細に描きます。想像の牛をできるだけリアルに描きます。

顔、胴体、脚、尻尾・・・。
各パーツにわけて頭の中でみていきます。

そしてさらに、その牛をいじっていきます。

まず解体してみましょう。
牛を胴体で半分で切ってしまうのです。

牛を胴体からスパっと切って、臓器や脊髄が出ているシーンを描いてみましょう。ちょっとしたホラー映画ですが^^

ショッキングな映像になりますが、衝撃映像は記憶に残ります。

ちなみに記憶に残る映像は、ショッキング、エロというのが相場になります。

3.花をイメージする練習

牛は少々残虐なビジュアルシーンもありましたが、を脳内に描くこともおすすめです。

バラの花をイメージしてみましょう。
バラの花が今いちピンと来ない人はネット検索してみましょう。

そのバラを脳裏に焼き付けます。
花びら、葉っぱ、茎もイメージで覚えていきます。

次に目を閉じてビジュアル化してみましょう。

どうですか?できますか?
できない場合は、何度も練習してみましょう。

バラの花をイメージできるようになったら、それを拡大したり、回してみてみましょう。

背景も変化させることができるようになると、あなたのビジュアル能力も相当高くなっているはずです。

4.マインドフルネス瞑想を行う

ビジュアル能力を高めるためには「マインドフルネス瞑想」もおすすめです。これは「集中力の練習」とは少し異なります。

マインドフルネスは集中しない瞑想です。「あるがまま」として頭に浮かぶこと、思うこと、聞こえることを「そのまま」にしておく瞑想です。

マインドフルネスを1日10分でも15分でも行っていくと、脳力がアップします。グーグルでも行っていますね。

マインドフルネスは、精神的にもくつろいで、穏やかになれます。しかも能力もアップします。言うことがありません。

マインドフルネス行う際に注意していただきたいのは、緊張し過ぎないことです。

マインドフルネスでも、緊張のし過ぎ、頑張り過ぎは大敵になります。マインドフルネスの効果がでないどころか、心身に悪い影響が出てくることもあります。

マインドフルネス瞑想では、自然な感じで「あるがまま」としながら、思うこと、聞こえることに気づいていくようにします。

マインドフルネス瞑想は、イメージ能力を根本的にアップさせるためにもおすすめですね。

記憶術で覚えたことを「反復」する練習

記憶術のトレーニングの二つ目は「記憶術で覚えたことを反復する練習」になります。

通常の勉強でもそうですが、覚えたことを「反復」することは必須とされていますね。

そもそも人は誰でも、覚えたことを忘れます。このことは有名な「エビングハウスの忘却曲線」が示していますね。「エビングハウスの忘却曲」とは、

  • 20分後・・・42%忘れる
  • 1時間後・・・56%忘れる
  • 9時間後・・・65%忘れる
  • 1日後・・・66%忘れる
  • 2日後・・・73%忘れる
  • 6日後・・・75%忘れる
  • 30日後・・・79%忘れる

これですね。人は覚えたことを忘れるという事実です。実際、人は反復学習しないと、必ず忘れるようにできています。

けれども「記憶術」を使うと「エビングハウスの忘却曲線」の通りの「忘却」はしなくなります。やはり記憶術で覚えた場合は、1時間後に半分くらい忘れるというこは、それほど起きないと思います。

が!それでも記憶術を使って覚えても「反復」は必要です!

記憶術でも反復練習は必要!

時々、記憶術の宣伝に「一度覚えたことは絶対に忘れない」とありますが、これは覚える事柄によりけりです。

記憶術の例題にあるような「リンゴ」「ゴリラ」といった単純なものは、それこそ一回覚えれば翌日も覚えています。

けれども受験や資格試験のように、抽象的な概念や専門用語の場合は、いったん変換法で置き換えてから暗記します。で、変換法で置き換えたものがあやふやになることがあります。そこで「反復」が必要なんですね。

変換法で具体的な物事に置き換えた。それをしっかりと覚えているかどうか。元の言葉の意味に戻すことができるか。

このことを反復練習することで定着させていく必要があります。

「記憶術で一回覚えたことは絶対に忘れない」は、受験や資格試験に当てはまることは少ないですね。実際は、その映像を反復して思い出して、元の意味に戻すトレーニングが必要になります。

ここは大事なことです。記憶術にありがちな喧伝に惑わされることなく、記憶術で覚えたことも反復練習して記憶にしっかりと定着させていく必要があります。

ただし反復する頻度は、通常の学習に比べて少なくなるのは確かです。

記憶術で覚えたことを「アウトプット」する練習

記憶術のトレーニングの三つ目は「記憶術で覚えたことをアウトプットする練習」になります。

これも通常の勉強と同じですね。覚えたことはアウトプットする。そうすることで記憶術が定着します。

実は記憶術で覚えたことも同じです。アウトプットの練習をすることで、覚えたことを「実際に活かすこと」ができるようになるからです。

記憶術では、機械的に覚えていきます。しかし、しっかりとアウトプットの練習をして、その覚えたことが全体の中でどういう位置づけなのか、論文などの文章にした場合どうなるのかといったことをしないと、単なる知識の集合体になってしまいます。

ですので「アウトプットの練習」が欠かせなくなります。

また変換法で置き換えた抽象的な概念や専門用語を正確に戻して、実際に使う知識にすることができるのも「アウトプット」の練習になります。

アウトプットの練習は大事になります。

1.紙に書く練習

で、具体的なアウトプットの練習の一つ目は、「紙に書く練習」になります。

これはシンプルかつ昔から推奨されているやり方ですね。記憶術で覚えたことも同じです。

覚えたことを紙に書いていきます。

このとき間違えやすい文字や記号は、しっかりと紙に書いたほうがいいですね。

2.人に話す練習

アウトプットの練習の二つ目は「人に話す」ことです。

実は、これはかなり効果の高いアウトプットの練習になります。

自分が覚えたことを誰かに話しをするのは、記憶に定着する効果の高いやり方です。具体的には、
・友達に話す
・家族に話す
・クイズを出し合って遊ぶ
・誰かに教える

このようにして覚えたことを誰かに話しをしたり説明すると、記憶に強く残るようになります。このアウトプットの練習は本当に効果が高いですね。驚くほどの効果があります。

各種の記憶術のトレーニング

以上の3つのやり方は、記憶術に上達するトレーニングになります。

けれども以上の3つのトレーニングは、記憶術の基本能力を高めるトレーニングになります。

実のところ、記憶術そのものを使いこなすためのトレーニングも必要になります。

代表的かつ頻繁に使う記憶術のトレーニングです。それらのトレーニングは次の通りです。

場所法のトレーニング

場所法のトレーニングは、実はこちらの記事でくわしく書いています。
場所法が上達するトレーニング・練習はこうやる

ですので、こちらの記事を参照してください。

記憶の宮殿のトレーニング

場所法を関係しますが、「記憶の宮殿」を作るためのトレーニングもあります。

これは自分が作った「記憶の宮殿」の中を、想像しながら歩くことです。

要は「記憶の宮殿」として使っている部屋・モノなどを覚えておく練習です。せっかく作った「記憶の宮殿」そのものを忘れてしまったら台無しです。

ですので「記憶の宮殿」を忘れることがないように、鮮明なイメージを描いて覚えておくことが大切ですし、そのトレーニングが必要ということになります。

変換記憶術のトレーニング

変換記憶術は、実はとても大切な記憶術です。
変換力【記憶術の基本】~文章・数字・専門用語・概念を覚える 変換法記憶術~変換・分解・置換・外連想の4つのテクニックからなる方法

先ほども書きましたが、抽象的なことや専門用語は、いったん具体的な物事に置き換えることが、記憶術では行っています。この際に「変換記憶術」を使うわけですね。

で、抽象的な概念や専門用語を、具体的でわかりやす物事に置き換えるトレーニングはやったほうがよくなります。

この練習をしていると、実際に記憶術で覚える際に、スピーディーに変換できるようになります。

変換記憶術は大事なテクニックですので、習熟したいところです。

語呂合わせのトレーニング

あと「語呂合わせ」もよく使いますので、語呂を作るトレーニングも行ったほうがよくなります。

「語呂合わせ」を作る元となる1~0のテーブルを用意しておくのもいいですね。

ちなみに語呂合わせは、世間で思われている以上にすごい力を発揮します。「語呂合わせ」単体で使うよりも、ユダヤ式記憶術を一緒に使うと、試験対策で抜群の威力を発揮します。これには驚きました。
ユダヤ式記憶術の中身・やり方~生命の樹テンプレートを使う

記憶術トレーニングのある教材を使う

以上が「記憶術のトレーニング」になります。基本的に自分でトレーニングしていくことになります。

しかし自分一人でトレーニングを続けるのは大変だなあと思う人は、記憶術の講座や教材を使うのがおすすめです。

たとえば次の講座にはイメージ能力アップを図るトレーニングも含まれています。脳力アップしながら記憶術を習得していくことがでいます。

  • 宮口式記憶術・・・イメージ能力を高める「7ステップ」プログラム及び「合格するための勉強術」を含む講座

こうした講座を活用することで、イメージ能力を高めることができます。おすすめいたします。

トレーニング不要の記憶術

あと記憶術の中には「トレーニング不要の記憶術」もあります。

これは初めて聞く方もいらっしゃるかもしれません。しかし実際にあります。

それが現代記憶術の「ユダヤ式記憶術」です。ユダヤ式はイメージを使わなくても複雑な事柄の記憶ができる記憶術です。受験や資格試験に最適です。大変おすすめです。