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ドラゴン桜の記憶術はメモリーツリー
東大合格請負漫画「ドラゴン桜」には記憶術も登場しています。それは
メモリーツリー
です。
「メモリーツリー」とは、憶えたいことを樹形図にした「木の枝」に、知識を関連付けて覚える「記憶の木」をいいます。で、メモリーツリーを使って暗記を手助けするわけですね。
ちなみに「メモリーツリー」は、トニー・ブザンが考案した「マインドマップ」と同じです。そのマインドマップは、元々「記憶術」として考案されています。
そんな「メモリーツリー」ですが、ドラゴン桜では「記憶術」というよりも「ドラゴン桜勉強法」といったニュアンスで登場しています。が、テクニックとしては「記憶術」なんですね。「メモリーツリー記憶術」です。
では「ドラゴン桜」には、どのようにして記憶術(勉強法)が登場し使われているのかを以下にまとめてみます。
ドラゴン桜式メモリーツリー記憶術とは?
ドラゴン桜記憶術(メモリーツリー記憶術)は、「メモリーツリー勉強法」でもあります。このくだりは「ドラゴン桜(7巻)」の62話~64話に掲載されています。矢島勇介と水野直美の二人に、理科を教えるストーリーですね。
アインシュタインの名前をもじった「阿院修太郎」というベタな名前を持った理科の先生が登場し、矢島と水野の二人に、短時間で理科を覚える方法を伝えます。それが東大理Ⅲ合格者が使っていた「メモリーツリー」で覚える方法。
その「メモリーツリー記憶術」とは、
- 「記憶の木」ともいう。
- 灘校から東大理Ⅲにストレート合格した医学部生がメモリーツリーを使っていた。
- メモリーツリーとは、ノートの取り方であり、勉強法。記憶術。
- メモリーツリーは、大量の知識を記憶し、忘れにくくする効果がある。
- その医学部生は高校時代に平凡な成績だった。
- が、メモリーツリーを使ったノートを使うようになってから成績が急上昇した。
- 彼が使っていたノートを「奇跡のノート」といっている。
こうした覚え方であり、勉強の仕方になります。
「メモリーツリー」とは、端的にいえば「ツール」です。「ノートの取り方」といってもいいですね。このノートの取り方(勉強法)を、水野と矢島に教え込むわけですね。
で、この「メモリーツリー」で書いたノートが、そのまま記憶法(記憶術)にもなってくるという効率の良さが、ドラゴン桜式記憶術(勉強法)の白眉な点です。
ドラゴン桜の記憶術は7巻62.63.64話に登場
ドラゴン桜の「メモリーツリー記憶術」は、今少し触れましたが、「ドラゴン桜(7巻)」の62話~64話に登場しています。
これですね。
で、掲載されている「ドラゴン桜記憶術」のメモリーツリーは「ドラゴン桜(7巻)」の
- 62限目・・・阿院の物理
- 63限目・・・東大医学部生のノート
- 64限目・・・メモリーツリー
- 巻末・・・特別マンガ メモリーツリーの作り方
にあります。
この「3章+おまけ」が「ドラゴン桜記憶術」ですね。
ドラゴン桜記憶術のやり方
ドラゴン桜式記憶術の具体的なやり方は、ドラゴン桜(7巻)64限目「メモリーツリー」の中でくわしく述べられています。それは、
- 目次感覚で幹を描いていく
- 見出しを書く
- グループにして書き込んでいく
- ポイントを書き込む
- マーカー、色ペンを使ってカラフルにして視覚に訴える
- イラスト、絵も入れていく
- 語呂合わせで覚えていく
- 書いた位置も覚える
となります。
ゴラゴン桜の7巻を読めば、メモリーツリーの作り方、書き方、使い方のほぼすべてがわかります。が、後述しますが肝心要な記憶術における重要な方法が言及されていません。
が、巻末に「特別マンガ メモリーツリーの作り方」が詳細載っています。ドラゴン桜は「メモリーツリー」を使った勉強法に力を入れていることがわかります。
メモリーツリーは実質「記憶術」なんですが、メモリーツリーは知識を覚えやすくするツールなことは確かですね。
ドラゴン桜記憶術のコツ
で、ドラゴン桜の記憶術(メモリーツリー)のコツもマンガの中で述べられています。それは、
・関連付け
・強調
この2つです。
ちなみにこちらの記事ではメモリーツリーの作り方や使い方についてくわしく解説しています。あわせてお読みになってください。
関連付けのテクニック
ドラゴン桜記憶術(メモリーツリー)のコツとなる「関連付け」とは、自分が知っていることと関連づけて覚えるやり方のことをいいます。
「関連付け」は、記憶するテクニックの中でも知っている人は知っている重要な方法です。
そもそも記憶術そのものが「関連付け」のコンセプトで作られているくらいです。
世界最高峰の記憶術といわれる「場所法」は、場所(座)と関連付けて覚えるテクニックです。関連付けは、記憶における大変重要なテクニックであることがおわかりかと思います。
強調のテクニック
もう一つ大事なコツが「強調」です。
ドラゴン桜記憶術では、メモリーツリーの「木の枝(ブランチ)」に知識を関連付けて覚えます。で、このときに「強調」することで、記憶の定着がより強化されます。
で、強調の仕方は、
・色を加える
・絵、シンボル、イラストを交える
ということをします。
こうすることで左脳と右脳を同時に使い記憶が強化されていきます。
実際の脳内では、関連付けて覚えたことと、メモリーツリーの絵を見て覚えたことの二つが混在しています。そうしながら記憶していくのがメモリーツリー(ドラゴン桜記憶術)の特徴です。
ちなみに、この「関連付け」と「強調」のテクニックは、吉永賢一さんの「吉永式記憶術」でくわしく教えています。吉永式記憶術では、関連付ける能力を高める「イメージ連結法」も教えています。
イメージ連結法記憶術~誰でもイメージで覚えられる究極の記憶法
メモリーツリーとマインドマップとの違いは?
ところでドラゴン桜に登場する「メモリーツリー」と「マインドマップ」との違いは何でしょうか?が最初に書いた通りで「メモリーツリ-」は「マインドマップ」と同じです。
マインドマップはトニー・ブザンが開発した記憶しやすくするための樹形図ツールです。本質は記憶術です。
ドラゴン桜では「メモリーツリー」といっていますが、おそらく著作権や版権などの関係から「マインドマップ」という言葉を使うことができないからではないかと推察しています。
ちなみにトニーブザンは記憶術に精通しています。今ではメモリースポーツとしても知られている「世界記憶力選手権」を立ち上げたのもトニーブザンです。
マインドマップが記憶術と関係があるのは当然だったりします。
ドラゴン桜の記憶術は効果があるのか?
ドラゴン桜では、メモリーツリーの記憶術を使うことによって「平凡な成績だった生徒が成績が急上昇した」とあります。
これは、63限目「東大医学部生のノート」の中に出てきます。
しかし、その生徒とは「灘高生」なんですね^^しかも灘校から東大理Ⅲストレート合格した医学部生です。
灘高校生徒は「平凡」ではありませんよ。しかも現役でで東大理Ⅲに合格です。
東大理Ⅲは、東大の中でも最難関です。東大合格者は毎年3000人います。が、東大理Ⅲはたった100人しか合格できない日本の受験における最高レベルが東大理Ⅲです。
ここにストレートで受かった灘高生が使っていたといっても、元々桁違いに優秀なんですね。
ドラゴン桜で紹介しているメモリーツリーは、そんな桁違いに優秀な生徒が使っていたテクニックです。
果たして本当に、メモリーツリーでパワフルな暗記効果が出てくるのか、誰がやっても目覚ましい効果があるのか。若干、疑問もあります。
メモリーツリーの欠点
結局、メモリーツリーはマインドマップと同じですからね。
で、マインドマップは、情報を整理するツールです。もちろん本質は記憶術なのですが、暗記しやすいかどうかは別です。
その点、ドラゴン桜に登場する「メモリーツリー」の場合は、「関連付け」と「強調」によって、記憶への定着がより図られるようになっています。これは工夫ですね。
とはいってもドラゴン桜式のメモリーツリーは、知識の整理がメインであって、しっかりとした記憶・暗記ができるようになるためには、やはり何度も反復学習をしていく必要があります。
このことは、学習の基本である「反復・復習」と同じです。
ただメモリーツリーを使えば、教科書のそのまま覚えようとするよりは、幾分覚えやすくなるということですね。
メモリーツリーは知識を整理して、知識を視覚化できる優れたツールです。が、これがそのまま暗記・記憶につながるかといえば、やや疑問もあります。
各種の記憶術に比べれば、メモリーツリーは、反復を繰り返して覚える旧来の方法と本質はそう変わりが無いように思います。
で、実のところドラゴン桜で描かれているメモリーツリーの方法には、やはり問題があります。記憶術としては充分使えなくなっています。
ドラゴン桜メモリーツリーの重大な問題
ドラゴン桜式のメモリーツリーの問題とは、ズバリ、漫画では最も重要なことについて言及していない点です。
メモリーツリーを「記憶術」として使う場合、漫画では非常に重要なことについて言及していません。抜けています。
どうしてなのかが理解に苦しむのですが、もしかすると、そのことをご存じではなかったのかもしれませんね。
あるいは、メモリーツリーのテクニックを教えた東大の医大生が、あえて言わなかったのかもしれません。
なぜなら一番大事な重要な点をも言ってしまえば(そのテクニックが描かれれば)、正真正銘の非常にパワフルな記憶術になるからです。
さすがに、ここまでパワフルな記憶術を、おいそれと一般公開したくなかったのかもしれませんね。
メモリーツリーを使った記憶術は、いわば裏技的なところがあります。大変パワフルなため、意図的にぼかしたのかもしれません。
しかしながら「ユダヤ式記憶術」の特典に、メモリーツリーが正真正銘の記憶術となるマニュアルをお付けいたしました。
このマニュアルを読めば、メモリーツリーを本当の意味で記憶術として使うことができるようになります。ぜひお手にしていただければと思います。
⇒メモリーツリー記憶術の特典も付いた「ユダヤ式記憶術」のことはこちら
ドラゴン桜記憶術と併用したいユダヤ式記憶術
ドラゴン桜記憶術であるところの「メモリーツリー」は、知識の整理には役に立ちます。また暗記・記憶の手助けにもなります。
が、「暗記・記憶」の場合は、今し方少し触れた「ユダヤ式記憶術」のほうが優れています。
といいますかユダヤ式記憶術は、「メモリーツリー」と並行して使うのが実際的ですし、効果がでてきます。
ちなみに「ユダヤ式記憶術」は、メモリーツリー(マインドマップ)のように、思いついたまま樹形図を描いていくやり方ではありません。
「生命の樹」といったテンプレートに従って、覚えたい知識をはめ込んで覚えていくやり方です。メモリーツリーに、多少似ているところはありますが、原理が異なります。
で、記憶術には2500年の歴史がありますが、ユダヤ式記憶術は21世紀に登場した「まったく新しい記憶術」です。
ユダヤ式記憶術は、こちらでくわしくレビューしていますので、興味のある方はお読みになってみてください。メモリーツリーを正真正銘の記憶術として使える特典マニュアルも付いています。
ドラゴン桜とは?
ちなみに「ドラゴン桜(ざくら)」のことは、受験生ならほぼ知っていると思います。が、一応、ここで整理してみましょう。
ドラゴン桜は、三田紀房(みた-のりふさ)さんが、2003年~2007年にかけて「モーニング」で連載した東大合格請負漫画ですね。
三田さんの担当者である佐渡島庸平氏が、灘中学校・高等学校から東大入学というエリートのコースを歩んでいたものの、その佐渡島庸平氏が「東大は甲子園に行くより簡単」と言ったことがきっかけで、漫画「ドラゴン桜」が誕生したといいます。
なかなかエグイ話しですね^^
で、実際「ドラゴン桜」は、その担当者である佐渡島庸平氏の実体験がベースになっているといいます。ノンフィクションでありドキュメンタリーですね。
で、ドラマにもなっています。
21巻の最終限目の194限目まで続く長い漫画ですが、「東大合格請負漫画」とある通りで、大学受験に関するコンテンツは役に立ちます。
で、メモリーツリーを使った記憶術は、最初にも書いた通りで、7巻の62~64限目に掲載されています。
ドラゴン桜は「東大合格請負漫画」とある通りで、龍山高校の生徒を東大合格させようと目論む受験漫画ですね。リアルティがあって、おもしろいマンガです。
記憶術と東大合格との深い関係
ところで「記憶術」は「東京大学合格」と深い関係があります。
そもそも記憶術を使って東大に合格している人は多かったりします。
実際、著名な記憶術や独創性がある記憶術の著者は全員、東大に合格しています。
で、東大に合格した秘訣が「記憶術」なわけですね。記憶術で東大に合格して、その経験から記憶術家になった方をざっと列挙しますと、
- ワタナベ式記憶術・・・渡辺剛彰氏。1945年東大文Ⅲ(文学部)合格。日本の記憶術の元祖。父親から教わった記憶術で東大に合格。
- 宮口式記憶術・・・宮口公寿氏。1979年東大理Ⅱ(薬学部)合格。場所法の一種である「道法」を大学受験向けに改良した記憶術。この記憶術で宮口氏は東大に合格。
- ユダヤ式記憶術・・・松平勝男氏。1987年東大文Ⅰ(法学部)合格。二浪の末に東大に合格するものの、その苦労が後に特異かつ洞察の深い学習教材を生み出す。ユダヤ式も画期的かつ類書には無い独創的な記憶術。
- 吉永式記憶術・・・吉永賢一氏。1991年東大合格。高校時代に独自に改良した「イメージ連結法」記憶術で偏差値93となり東大理Ⅲ(医学部)に合格。
このようにいらっしゃいます。
記憶術で著名な方は東大合格した人が多かったりします。
東京大学は最高学府です。
大学受験の象徴でもあります。
なので東大に合格した方には、試験攻略に精通した人も多かったりします。
リアル・桜木健二がいた
中でも松平勝男氏。
松平氏は、間違った勉強をして二浪した末に苦学して東大に合格。二浪目の年に「自分の勉強法が間違っていた!」と愕然と気づいたといいます。
そうして自分の受験勉強の仕方を見直して、ついに合格。
その後、東大大学院に進み、院生時代は東大受験時代の苦労を活かして大手予備校の講師を務め、模擬試験の作成にも関わり、大勢の生徒を難関大学へ合格。また「受験業界の裏」にも通じています。
松平氏は「リアル・桜木健二」といってもよさそうな方です。独自で鋭い教育論と勉強法の教材も出しています。これらが本当にすばらしい。
大学受験を志している人は、ぜひとも松平氏の著作は手にして読んだほうがいいです。値段は高いのですが隠れた良書です。知っていると知らないとでは、雲泥の差がつくことは間違いありません。
最近では「大学へ行かなくてもいい」といった論調も目立ってきています。が、やはり大学へは行ったほうがいいですね。
生涯賃金も、
・大卒・・・3億2810万円
・高卒・・・2億5440万円
といった具合に7370万円の差になります。
これは一般論ですので必ずそうなるとは言い切れませんし、将来変わるかもしれません。しかし一般的には、大卒と高卒とでは、約7千万円の差が出てくるわけです。
それならば「まずは大学へ行っておけ」となります。とりあえずは「大学へ行く」。
大学に受かるためには、自己投資も必要です。
松平氏の代表的な著作は決して安くはありませんが、自己投資を踏まえると、購入して読んで損はありません。
で、受験に悩み迷う受験生のメンタルの問題や悩み迷いに対しても「逆転合格の極意」では明快にズバっと書いてあります。知っていると知らないとでは天と地の差が開くことは間違いありません。
また「メモリーツリー」とも相性がよいのが「ユダヤ式記憶術」です。ユダヤ式はまったく新しいタイプの記憶術です。こちらもおすすになります。