場所法は記憶術の最高峰
場所法は「記憶の宮殿」と「イメージ」を利用した最高峰の記憶術であり、最古の記憶術です。約2500年前にギリシアのシモニデスが考案した「座の方法」がルーツになります。
「記憶術は場所法に始まって場所法で終わる」といってもよいくらい定番かつ有名なのが「場所法」でもあります。
場所法は映画やドラマにも登場しています。たとえば、映画「羊たちの沈黙」では、ハンニバル・レクター博士が場所法を使って驚異的な記憶力を見せつけたり、ドラマ「SHERLOCK」では、シャーロックホームズが場所法を使って難事件を解決エピソードもあります。
場所法は、記憶術を代表する手法になります。用途も広く、メモリースポーツから、資格試験や大学受験などの受験勉強においても役に立つのが「場所法」です。
しかし後述しますが、場所法には欠点・欠陥があります。が、こうした欠点・欠陥を改良し、また場所法とは異なる「イメージを使用しないで理解しながら覚える」新しい記憶術も現代では登場しています。
その記憶術を「生命の樹・記憶術(ユダヤ式記憶術)」といいます。
ユダヤ式は画期的な記憶術です。場所法と併用し使い分けると、受験や資格試験における暗記に重宝します。ですので、超オススメしています。
場所法は「記憶の宮殿」を使った記憶術
場所法は、言葉だけで説明するよりも、具体的な事例を通して説明したほうが、やり方も原理がわかりやすくなります。
しかし場所法を一言でいえば、「記憶の宮殿(記憶する場所)」を記憶のアンカー(場)にしながら、「イメージ」を使って覚えたいことを暗記する記憶術になります。
「記憶の宮殿」とは?
「記憶の宮殿」とは「Memory Palace(メモリーパレス)」ともいって、覚えたい物事をイメージで結びつけて「覚えておく場所」をいいます。
これこそが冒頭でも少し紹介した)、約2500年前の古代ギリシャの詩人「シモニデス」が考案したやり方です。
人間は、空間(場)を長期記憶しやすい特徴があり、「記憶の宮殿」は、人が持つ記憶の特徴を活かしたアイディアともいえます。
「記憶の宮殿」は、場所法では要となるツールになります。
「イメージ」を使って覚える
ちなみに場所法に限らず、ほとんどの記憶術はイメージを使ったイメージ型の記憶術になります。
ただし場所法では、単にイメージして覚えていくのではなく、「記憶の宮殿」を使って暗記していく点に大きな特徴があります。これが場所法の原理であり仕組みになります。
ちなみに、イメージを連続して覚えていく記憶術もあって、これを「リンク法(結びつける方法)」といっています。
しかしながら、場所法は「記憶の宮殿(記憶する場所)」に結びつけて覚えるやり方になります。
この「記憶の宮殿」に対して、イメージを使って(イメージで結びつけて)「覚えたい物事」を暗記するやり方こそ「場所法」なんですね。
場所法を考案したシモニデスの時代から原理は変わっていません。変化している点や工夫がみられるのは「記憶の宮殿」になります。また誰もができるように改良を加えている「イメージの仕方」に工夫がみられます。
場所法のやり方は3ステップ
このような「場所法」ですが、具体的なやり方を通して説明したほうが理解も進みます。そこで、ここでは具体的な場所法のやり方をご説明します。実のところ、場所法のやり方は3ステップになっています。それは
- 「覚えたい物事」を用意する
- 「記憶の宮殿」を作る
- 「覚えたい物事」をイメージで「記憶の宮殿」に結び付ける
といった3ステップです。
ざっと説明すると、
①まず覚えたい物事を用意します。
②次に、よく知っている実際の場所を「記憶の宮殿」にし、記憶の宮殿を心の中で想像します。
③次に、その記憶の宮殿の「特定の箇所(部屋や家具など)」に、覚えたい物事を想像で結びつけます。
このように行います。では具体例を通して、これら3ステップを経ながら「場所法」を実際にやってみましょう。
①「覚えたい物事」を整理する
まず「覚えたい物事」を整理します。たとえば、ここでは
- ハンバーガー
- 靴
- ラーメン
- 歯ブラシ
- ポテトチップス
- キリン
- ニンジン
- ネコ
- スマホ
- 銅像
とします。
②「記憶の宮殿」を作る
次に「記憶の宮殿(記憶する場所)」を作ります。記憶の宮殿とは、「覚えたい物事」をイメージで覚えるための「アンカー(場)」になります。
「記憶の宮殿」は、畢竟、どういったものでも使うことができます。けれども後述する通りで、普段よく見ている自分の家、道路、お店、駅、会社といった場所を使うのがおすすめになります。
この事例では、「自宅の部屋」を記憶の宮殿に使います。で、「覚えたい物事」の「数」と同じ「記憶の宮殿」を作成(用意)します。
事例では、覚えたい物事は10個あります。ですので、同じ数の10個の「記憶の宮殿」を用意します。なお「記憶の宮殿」の作り方はこちらの解説も参考にしてください。
- 玄関
- ベッド
- トイレ
- キッチン
- リビング
- テレビ
- 机
- お風呂
- 洗濯機
- 書棚
このように、覚えたい物事の数と「同じ数」の「記憶の宮殿(記憶するための場所・アンカー・場)」を用意します。
で、以上が場所法を使うための準備になります。
なお「記憶の宮殿」の作り方に関しては、ユダヤ式記憶術の特典に付けている「場所法・記憶の宮殿が使えない人にありがちな”3つの盲点”」で知られざる秘訣を解説しています。
③「覚えたい物事」をイメージで「記憶の宮殿」に結び付ける
ここからが「場所法」を使った覚え方になります。
まず「覚えたい物事」を、イメージを使って「記憶の宮殿(自宅の部屋や置いてある場所や物)」に結びつけて覚えていきます。
「覚えたい物事」も「記憶の宮殿」も、どちらも「イメージ」です。ですので「イメージとイメージ」をイメージしながら結びつけます。
結びつけるイメージをするときに、「刺激的」「興奮」「驚き」「エキサイティング」「あり得ない」ようなイメージを思い描いて関連づけていきます。
具体的にやってみましょう。たとえば、
- 「ハンバーガー」が、「玄関」に激突した(ビックリ!)
- 「靴」が、「ベッド」に突き刺さっている(あり得ない!)
- 「ラーメン」が、「トイレ」で踏ん張っている(あり得ない!)
- 「歯ブラシ」が、「キッチン」に突き刺さっている(わお!)
- 「ポテトチップス」が、「リビング」に大量に散らかっている(おいおい!)
- 「キリン」が、「テレビ」に頭突きをしている(なんと!)
- 「ニンジン」が、「机」に突き刺さっている(ビックリ!)
- 「ネコ」が、「お風呂」でくつろいでいる(あり得ねー!)
- 「スマホ」が、「洗濯機」で暴れている(あり得ない!)
- 「銅像」が、「書棚」を潰して立っている(わお!)
こんな要領でイメージしていきます(覚えていきます)。
イメージするときに「あり得ない」刺激のあるイメージをしていくのがコツです。イメージの力のある人なら、一回、イメージしただけで覚えることができると思います。
以上が「場所法」のやり方です。
この事例を通して場所法の原理や仕組みも理解できるかと思います。
場所法のコツ
このように場所法は、
- 覚えたい物事
- 記憶の宮殿(記憶する場所)
の2つを用事して、「覚えたい物事」を「イメージ」を使って「記憶の宮殿」に結びつけて覚えていく記憶術であることが、具体例を通しておわかりできたかと思います。
で、場所法の原理・仕組みは、連想結合法・基礎結合法といった「リンク法」と同じ記憶術になります。ですので場所法でも
- イメージの仕方
が大事になります。イメージの仕方こそが「場所法のコツ」になります。いえ、記憶術のコツこそ「イメージの仕方」です。
で、場所法がうまくできるためのイメージのコツは5つあります。それは、
- 非常識なイメージを思い浮かべる
- 凡庸なイメージは描かない
- 「記憶の宮殿」はいつも見ている場所にする
- 場所法の復習をする
- イメージ連結法も身につける
以下ご説明いたします。
なお、こちらでは場所法を含めた記憶術のコツを解説しています。
非常識なイメージを思い浮かべる
イメージで大切なことは、「覚えたい物事」と「記憶の宮殿」をイメージで結びつける際、非常識なイメージを思い浮かべるようにすることです。
上記の事例の中でも説明しましたが、イメージをする際、
- 刺激
- 興奮
- 驚き
- エロ
- あり得ない
といったイメージを描くのがコツです。このような「非常識なイメージ」を思い浮かべることによって、記憶に残り、長期記憶になります。
たとえば「ネコが電柱に頭突きをしている」というのは、あり得ない驚きの光景です。また、この光景を思い浮かべると痛み(刺激)も感じると思います。
このように「非常識なイメージ」を思い浮かべるのがコツになります。
凡庸なイメージは描かない
で、「非常識なイメージを描く」ことは、言い換えると「凡庸でありふれたイメージを描かない」ということになります。
たとえば、「ネコがご飯を食べている」というのは、ありふれた光景です。このような「ありふれた光景」は記憶に残りにくく、場所法といえども忘れやすくなります。
場所法もそうですが記憶術では、記憶に残るイメージ、つまり非常識であったりあり得ないイメージを思い浮かべるのがコツになります。
「記憶の宮殿」はいつも見ている場所にする
あと、初めて場所法を使う場合、「記憶の宮殿」は普段見慣れている自分の家、道路、お店、駅、会社といった場所を使うのがおすすめです。
そもそも「記憶の宮殿」も覚えておく必要があります。また普段見慣れている場所なら、その場所を見るたびに、覚えた物事を思い出し、記憶の定着がさらに確実になり長期記憶になります。
場所法に慣れて長けてくると、空想上の記憶の宮殿を使うこともできるようになりますが、最初は普段見慣れている場所を、記憶の宮殿として使うことがおすすめになります。
場所法の復習をする
それと「復習」も大切になります。「記憶術なのに復習が必要?」と意外に思うかもしれませんが、場所法であっても復習をすることで、記憶の定着が確実になります。長期記憶になります。
で、場所法の復習では、数回、復習する程度で充分です。
復習は、心の中で想像するだけでもOKです。記憶の宮殿に使った建物などへ行って、そこで実際に歩いて確認すると、さらに記憶は確実になります。
ですので「記憶の宮殿」は、毎日見る建物や道路にすると、その建物なり道路を歩いている際に復習することができるため、日頃見慣れている場所を「記憶の宮殿」にするのがおすすめにもなるわけですね。まさに一石二丁。
「記憶の宮殿」は普段見慣れている場所を使うのがおすすめの理由は、さりげなく復習ができてしまう点にもあります。
イメージ連結法も身につける
なお「イメージの仕方」に長けるようになるためには、「イメージ連結法」がおすすめになります。
「イメージ連結法」は、吉永式記憶術を考案した吉永賢一さんによる記憶術ですが、「長期記憶になるイメージの仕方」に工夫があって、覚えたいこと(イメージ)がより長期記憶になるテクニックが数多くあります。
イメージ連結法記憶術~誰でもイメージで覚えられる究極の記憶法
場所法に上達するためのトレーニング
それから、場所法に熟達するためのトレーニングがあります。一言でいえば「イメージの仕方」に長けることになります。また「イメージの仕方」がしっかりとできるトレーニングになります。
イメージの仕方に長けるためのトレーニングには、
・スマホのアプリを使う
・イメージ力を鍛える(昔からある方法)
があります。
スマホのアプリを使う
今は、スマホのアプリを使った「場所法」「記憶の宮殿」のトレーニングがおすすめです。
「記憶の散歩道」というアプリは「場所法」のトレーニング用のアプリとなっています。ほかにはスマホで「記憶の宮殿」を作成できるスグレモノのアプリもあります。
場所法をはじめとした記憶術のアプリに関しては、こちらで説明しています。
【2024年】記憶術アプリ おすすめ【無料12選】これは便利!
イメージ力を鍛える
なお昔からあるイメージ力を鍛えるトレーニングには、次の4つがあります。
- 自由連想法
- 特性についての自由連想法
- 瞑想
- アプリを使った脳トレ
場所法に熟達するためのトレーニング方法については、こちらで説明しています。あわせてお読みになってみてください。
場所法の7つのメリット
このように場所法は、記憶術の元祖でもあり、大量の知識を覚える際に使われる代表的な記憶術になります。最高峰の記憶術であり、メリットも多くあります。
場所法のメリット7つあって、それは、
- 大学受験や資格試験の勉強効率をアップして短期合格が可能になる
- 仕事に活かすことで能力が評価されて昇進昇給のチャンスを得やすくなる
- 日常生活に活かせる
- 覚えたことは長期記憶になって忘れなくなる
- 記憶力そのものが向上する
- 記憶力の向上により自信が出てくる
- コミュニケーションがよくなり、人間関係もよくなる
このように大変多くのメリットがあります。場所法は、覚えたことが長期記憶になるため、忘れにくくなる性質があります。
また、場所法(記憶術)を使っていると、本当に頭が良くなることが科学的に認められています。このことはこちらの記事で紹介しています。
ちなみにメンタリストDaigoさんも、場所法を使っていると記憶力がよくなると言っています。
メンタリストDaiGoおすすめの【記憶の宮殿】は記憶力を高める方法だった!
さらに、場所法が使えるようになって、記憶力が高まり、これによって自信が出てきて、話題が豊富になりコミュニケーションもよくなり、ひいては人間関係もよくなっていきます。
まさに人生を成功に導くといっても過言ではありません。
ちなみに、これら場所法の効果を120%実現するために考案されたオンライン講座があります。それが「宮地式脳トレ記憶術」になります。こちらにレビュー記事があります。
大学受験や資格試験での場所法の使い方
で、場所法は、受験や資格試験の勉強に役に立ちます。場所法は、記憶術の中でも最も利用され、なおかつ効果の高い記憶術なります。
しかしこう言っても、人によっては「なーんだ」と落胆してしまうかもしれません。
というのも「実際にどうやって試験対策に使うの?」「専門用語や抽象的な言葉の暗記に場所法は使えないのでは?」と思うかもしれないからです。
ごもっともです。
場所法を試験勉強に活かす3ステップ術
上記で紹介した場所法の具体例は、あくまでも「説明のための事例」ですね。
実際に受験や資格試験の勉強で使う場合は、応用を利かせます。そのためには次の3ステップを経ます。
- まず覚えることを「整理」する。
- 抽象的なことや専門用語は「変換法」を使って具体的な何かに置き換える
- 暗記する事柄を整理し準備ができたら「場所法」を使って覚える。
このような3段階を経ていきます。いきなり「覚える」のではなく、覚えたい事柄を整理し、また覚えやすくするために「変換」するわけですね。
覚えるべき事項を一覧や表にして、覚えるための準備や整理をします。実は、記憶術ではこうした「下準備」が必要になってきます。
抽象的な言葉や専門用語は置き換える
で、抽象的な言葉や専門用語は別の何かに置き換えます。先ほども少し触れましたが、何か具体的でわかりやすいものに「変換」するわけですね。
これを「変換法」「変換記憶術」ともいっています。
変換力【記憶術の基本】~文章・数字・専門用語・概念を覚える 変換法記憶術~変換・分解・置換・外連想の4つのテクニックからなる方法
記憶の宮殿の作り方次第で応用性は広がる
あと、場所法では「記憶の宮殿」をどう設定するかも大事です。記憶の宮殿の設計次第では、応用が広がり、これもノウハウになっているくらいです。
たとえば、場所法を使えば文章の暗記も可能になります。使い方によっては論文対策もできます。
世界記憶力選手権に出場する選手クラスになりますと、独自の「記憶の宮殿」を準備します。
「記憶の宮殿」をどう設け、どう活用するかが記憶術を使うキモの一つだったりします。こうした知られざるテクニックやノウハウが記憶術のキモにもなっています。
ちなみに、受験や資格試験といった「試験合格」に特化した場所法もあります。それが「宮口式記憶術」です。HPは非常にショボいんですが、内容はピカイチです。試験に合格する「場所法」に工夫し練り上げた記憶術です。実際に購入して、こちらで詳しいレビューもしています。
場所法を仕事に活かす
場所法は、仕事に活かすこともできます。たとえば、
- 取引先の担当者や顧客の氏名を覚える
- 名刺交換した相手の顔と名前を覚える
- 話しの要点をメモしないで覚える
- 会議のポイントを覚える(メモ無しで覚えることも可能)
- プレゼンテーションのときにアウトラインを覚えてしまう
- 朝礼挨拶やスピーチのときに話しの要点を覚えておける
- お店の注文もすべて覚えてしまう
こういったシーンで使うことができます。
場所法の亜流に、身体法、指法、時計法といった方法があり、記憶の宮殿を用意していなくても、即行的に場所法が使えるやり方もあります。
また、こちらの記事では「人の名前と顔の覚え方」などビジネスで使える記憶術を紹介しています。
場所法を仕事に活かすと、営業成績がアップしたり、能力が評価されて、昇進昇給のチャンスも多くなります。
場所法を生活に活かす
また場所法は、日常生活のあらゆるシーンで使えます。たとえば、
- 買い物リスト
- 本の内容
- 会った人の顔と名前
- 電話番号
- 銀行の暗証番号
- インターネットのID、パスワード
こうしたシーンで使うことができます。場所法に習熟すると、メモがほとんど不要にもなってきます。
場所法の3つの学び方
なお場所法の学び方としては、大きく分けて3つの学び方があります。それは、
- 独学で学ぶ
- 教材を購入して学ぶ
- オンライン講座で学ぶ
この3つの学習方法です。
独学で学ぶ
独学で学ぶやり方は、昔からあるもっともコスパの良い学習法でもあります。
独学の具体的な方法は、市販されている記憶術本や書籍を読んで学ぶやり方があります。これがもっともポピュラーです。
たとえば平田直也氏の「世界最強記憶術 場所法」は、まさに場所法に特化した記憶術本となっています。
あるいは、ネット時代の今はネット情報で学ぶこともできます。
ちなみに当方のHPは、手前味噌ながらかなり充実したコンテンツです。ヤル気があれば、当方のHPを読んで場所法をはじめとした記憶術をほぼ完全に習得することができます。
ただし独学は、センスや勘の良さ、それと意欲がありませんと、なかなか習得が難しくなります。
教材を購入して学ぶ
その点、「教材を購入して学ぶ」やり方では、講師が解説したDVDやCD、あるいはネットコンテンツを通して学ぶことができます。
これは完全な独学ではなく、半分独学といった感じですね。
昔からある通信講座も、この手の学習方法になります。
場所法の教材としては先述もしましたが、「宮口式記憶術」があります。宮口式では、場所法の亜流である「道法」を教えています。
実際に購入もしてどうった教材なのかは、こちらで詳しくレビューしています。ご興味があればぜひお読みになってください。
宮口式記憶術【宮口公寿】のネタバレ~実際に購入しているのでわかるその凄さ
オンライン講座で学ぶ
あとここ5年くらい前から登場しているのが、オンライン講座で学ぶやり方です。
オンライン講座では、センス、勘の良さ、意欲が乏しくても、誰でも場所法を取得できるように構成されています。
一日数十分の学習で、誰でも場所法ができるようになる優れた教材やカリキュラムを提供し、なおかつ参加者の意欲をかき立てる様々なアイディアがほどこされていて、よほどのことな無い限り場所法を習得できるようになっています。
オンライン講座のの中には、最先端の学習ノウハウを取り入れた講座もあります。
オンライン講座はイチオシの学習方法です。ただしオンライン講座は高額です。けれども確実に場所法を習得することができます。
ちなみに、場所法を教えているおすすめのオンライン講座は「宮地式脳トレ記憶術」です。この講座の詳しいことは、こちらで深掘りしてレビューもしています。ご興味があればぜひお読みになってみてください。
“宮地式脳トレ記憶術”を徹底解明~やり方・ネタバレ・レビュー・値段
場所法は難しいという場合の対策
ところで「場所法は難しい」「場所法ができない」といった方もいらっしゃいます。
この理由は、こちらに書きましたが、大きな原因として「イメージ能力が弱い」「イメージの仕方がうまくできていない」というのがあります。
場所法はできない?難しい?使えない?~4つの原因分析と解決策
場所法はイメージをフル活用した記憶術になりますので、イメージ能力が弱い方は、残念ながら場所法を使うことが難しくなります。
また記憶術の基本である「イメージの仕方がうまくできていない」場合も、場所法が使えないか、巧みに使いこなすことができなくなります。
こちらでイメージ型記憶術を使えるかどうかのチェックができます。気になる方はぜひチェックしてみてください。
しかしながらイメージを描くことが苦手な方でも記憶術を使うことができます。ご安心ください。
対策は2つあります。
イメージの仕方に熟達できる記憶術を使う
一つは、「誰でもイメージの仕方に熟達できる記憶術」を習うことですね。言い換えると、「イメージ能力を養う記憶術」を学ぶということです。
最近登場した「吉永式記憶術」では、イメージの仕方を徹底的に掘り下げて、誰でもイメージすることができるように考案されています。
この「誰でもイメージができて記憶術が使える」ようになる新しい技法こそ、先にも書いた「イメージ連結法」だったりします。
イメージ連結法記憶術~誰でもイメージで覚えられる究極の記憶法
イメージ連結法は、記憶術の基本となる「リンク法」をさらに洗練させた、ある意味「究極の記憶術」と言ってよいほどの優れたテクニックです。
「イメージの仕方」に関しては、現時点では「吉永式記憶術」の右に出る指導法はなく、著書やサイトを見て場所法ができない・よくわからないという方は受講するのもよいかと思います。再現性は確かなようです。
イメージを使わない記憶術を使う
また、そもそもイメージを使わない記憶術もあります。それが「ユダヤ式記憶術」というものです。
ユダヤ式は大変優れた記憶術です。現代記憶術の中でも最もおすすめで、あっと驚く画期的な記憶術です。受験や資格試験には最適です。
場所法のデメリット
ところで場所法には欠点もあります。
欠点といいますか、場所法を使用すると生じてくる問題ですね。
資格試験や大学受験の勉強では対応できないこともある
先に「場所法を受験や資格試験にも使うことができる」と書きましたが、場所法は必ずしも大学受験や資格試験に適切でない場合もあります。
「え?」と思われるかもしれませんが、場所法のみで大学受験や資格試験に挑むのは、実のところ非効率です。
「記憶術の使い方」の問題にもなりますが、大学受験や資格試験では、覚える用語や事柄は多く、範囲も広くなります。
で、場所法を使って覚えようとする場合は、覚えたい事柄の数だけ「記憶の宮殿」必要になってきます。このことは、言い換えると「記憶の宮殿が足りなくなる」という問題となって出てきます。
「記憶の宮殿」が不足する
場所法では、覚えたい事項の数だけ「記憶の宮殿」が必要になるため、「記憶の宮殿が足りなくなる・不足する」といった問題が起きがちだったりします。
一つのジャンルやカテゴリーを暗記するにあたって、毎回、記憶の宮殿が必要になるわけですね。
たとえば日本史でいえば、江戸時代には15人の将軍がいます。で、各将軍における政治政策、経済状態、文化を暗記する必要もあって、それぞれを暗記するにあたって、15×3=45の「記憶の宮殿」が必要になります。
45セットの記憶の宮殿が必要になるわけですね。もちろん馬鹿正直に45個用意しないで、まとめることもできます。
場所法では、この下準備(記憶の宮殿作り)に時間がかかってしまうわけです。「記憶の宮殿が不足する」という問題が起きがちなんですね。
これでは「記憶の宮殿」作りに時間が取られてしまい、肝心要の勉強時間が削られてしまいます。
で、これが場所法の欠点・問題点でもあって、大学受験や資格試験に、場所法だけで臨むことはおすすめでないとも言えるわけなんですね。
場所法を改良したユダヤ式記憶術
しかしながら世の中には頭の良い方がいます。場所法を改良したと言ってもよい「ユダヤ式」という記憶術も考案されています。
で、ユダヤ式は「記憶の宮殿」にヒネリがあります。といいますか「記憶の宮殿」を作る代わりに「生命の樹」というたった一つのテンプレを使います。工夫がほどこされています。
ユダヤ式は「イメージを使用しないで理解しながら覚える」記憶術ともいえます。目から鱗のアイディアなんですね。記憶の宮殿を何個も作成する必要がありません。
日本史や世界史、あるいは法律といった暗記には、「ユダヤ式記憶術」はおすすめになります。大変優れた記憶術だったりします。
ユダヤ式は画期的な記憶術です。場所法と併用し使い分けると、受験や資格試験における暗記には重宝します。
しかも当方では、場所法とユダヤ式を合体させたまったく新しいやり方も特典に付けて紹介しています。
進化し続ける場所法
場所法は、その効果をより高めるために、記憶の宮殿の作り方に工夫が施されたり、記憶のテクニックに磨きがかかり、常にリニューアルされています。さらに効果の高い記憶術へと進化もしています。
そんな場所法のキモは「記憶の宮殿」です。記憶する「場所」ですね。それとスピーディに「変換する能力」です。ここにも工夫や改良が見られます。
そして、この工夫や改良こそが、記憶術そのものを実用する際の「核(コア、キモ)」になっています。
工夫された記憶術の中身は分からないことが多いものです。しかし記憶術は、受験や資格試験のパワフルな助っ人ツールとなることは確かですね。
もし、あなたが今、何かを効率よく暗記する必要性に迫られているなら記憶術(場所法)は役立ちます。おすすめですね。