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池田義博氏の記憶術
池田義博さんといえば「記憶術」ですね。世界記憶力選手権のグランドマスターです。すごいですね。
しかしながら池田義博さんは、どういう記憶術を使っているのかは、著者やネットの情報では今ひとつハッキリしません。
ただし後述しますが、アクティブ・ブレイン協会で記憶術を学んだようですね。池田さんの記憶術は「アクティブ・ブレイン協会」がルーツじゃないかと思います。
で、実際に使用している記憶術は、著書にも載っていますが、ここで整理すると、
- 場所法・・・記憶術では定番であり効果的な記憶術。自分の部屋を「記憶の宮殿」にしてしまう
- PAO法・・・ペグ法の改良型。
- ストーリー法(物語法)・・・脳は記憶しやすくなる
- 語呂合わせ・・・簡単だが効果が高い記憶法
池田義博さんがメインに使って記憶術は「場所法」ですね。
何故「場所法」と言えるかといえば、そもそも「世界記憶力選手権」に出場する皆さんは「場所法」を使っているからですね。また「PAO法」を使っている人が多くなります。
「場所法」は、記憶術の王道であり最高峰となる記憶術です。場所法については、こちらで詳しく書いています。
場所法のやり方を詳細&わかりやすく解説
「PAO法」は、ペグ法を進化させたやり方で、現代的な「ペグ法」になります。人・動き・モノの3つに分けてペグを設けるやり方です。ペグ法の発展系ともいえます。
ペグ法記憶術(かけくぎ法)~数字(電話番号・歴史年号)の暗記に強い
「世界記憶力選手権」に出場する選手にとって、この2つの記憶術はよく知られたテクニックです。しかし「記憶の宮殿」や「PAOシステム」そのものにヒネリや工夫があって、これが各選手の秘密のテクニックにもなっています。
最近では大野元郎(もとろう)さんの「大野式記憶術」は有名ですね。数々の記録ホルダーでもあります。大野さんも「場所法」を使っています。⇒大野式記憶術
池田義博さんも相当な工夫を凝らして、イメージングのトレーニングを重ねていると思います。しかし、その工夫たるや秘伝の領域になると思います。
それと池田さんは、補助的に「ストーリー法(物語法)」と「語呂合わせ」も使っているようですね。
ストーリー法(物語法)記憶術の3つのやり方と使い方 語呂合わせ記憶術~誰もが使える暗記方法
池田義博氏による記憶する3つのコツ
池田義博さんは、記憶するためのコツについて、
- 覚えようとする「意志」が大切(意志は集中力と関係する)
- 「反復」(繰り返して覚えることで記憶を定着できる)
- 「感情」(楽しく・・・脳は感情を優先して記憶する性質がある。楽しく覚えるのがコツ)
この3つがポイントであると言っています。
関連性・法則性は記憶するコツ
またバラバラになったものの間に
- 「関連性」
- 「法則性」
を見つけると、脳は喜び、ウキウキして、記憶する性能が向上すると述べています。脳は、映像・イメージを通して覚えるのが得意ということですね。これを強調しています。
五感の活用も記憶するコツ
池田義博さんが教える記憶テクニックには、五感を重視したやり方もあります。
- 言葉・音にする・・・脳は記憶しやすくなる
- 声に出して繰り返す
- 宗教の真言、マントラと同じ。
- 意味がデタラメでも、言葉を声に出して音にすることで、音の響き・リズムで覚えてしまう性質が脳にはある。
- 香り・・・これも併用すると、脳の記憶を高めることができる。
- 書く・・・書くという「手の動き」も脳の記憶を高める。
- 紙に書かなくても空中で書く「空書き」も効果がある。
五感をフル活用して覚えていくというやり方ですね。記憶術とは別に「覚える力を高めるやり方」です。これも王道です。
五感を使った記憶術と「感覚刀痕術」とは?
池田義博氏による科学的な3つの記憶テクニック
上記の「記憶するための3つのコツ」は基本になります。で、池田さんは、記憶するための具体的かつ科学的なテクニックを3つ公開しています。それが、
- 3サイクル反復速習法
- 1分間ライティング
- 1分間マッピング
の3つのテクニックです。
これらの言葉は聞いたことがあるかもしれません。発案者は池田義博さんになります。
以下、これら3つのテクニックについて解説していきます。
3サイクル反復速習法
「3サイクル反復速習法」とは「反復学習」になります。ただやたらと反復学習するのではなく、記憶の性質に基づいた効率的な記憶法になります。具体的なやり方は、次の通りです。
- ゆっくりやらない(スピードを速めながら覚える)。
- 完全に暗記しようとしない(全体を素早く覚える)。
- これを繰り返す。
- ペンキ塗りのようなもの。「4時間で100個覚える」よりも「1時間で100個ザックリ覚えて、これを4日繰り返す」。このほうが効果は絶大。
これが「3サイクル反復速習法」です。「スピーディーに覚えて3回反復する」ということですね。
3サイクル反復速習法の実例
「3サイクル反復速習法」は実際の事例を通したほうがわかりやすくなります。実際の覚え方としては、
- 1
- 1⇒2
- 1⇒2⇒3
- 2⇒3⇒4
- 3⇒4⇒5
- 4⇒5⇒6
- 5⇒6⇒7
といった具合に覚えていきます。つまり、「1歩下がって、2歩すすむ」といった具合に勉強をしていきます。
とにかく「スピード」。
記憶ではスピードが大切。
読むのもスピーディに読む。
スピードが速くなると、どんどんアタマが良くなっていきます。
実際、記憶術を使っていると「頭がよくなる」という調査報告も出ています。
記憶術で頭が良くなる?海馬が活性するメモリースポーツの選手
3サイクル反復速習法は朝に行う
3サイクル学習法は、特に「朝」行うのがおすすめです。
- 脳は目覚めてから2時間が記憶力が最も高まっている状態。
- 一種のゾーン状態。
- 朝8時に起きるならば10時までの2時間が記憶しやすい時間帯。
- 朝に覚える。
- あるいは仮眠を取って起きて、2時間の間に覚える。
エビングハウスの忘却曲線を踏まえる
ところで「エビングハウスの忘却曲線」というのがあります。これは、
- 20分後・・・約40%忘れる
- 1時間後・・・約50%忘れる
- 1日後・・・約70%忘れる
といった人間の記憶の性質を解き明かしたものです。
ですのであなたが物覚えが悪いのではなく、一般的な人は、忘れるようにできているということですね。むしろ長時間覚えている人のほうが特殊。だから、
- 覚えやすい形にして覚え
- 翌日には必ず復習をする
これが大切。特に忘れかける、20分後、1時間後、1日後に復習をすると効果的。
これによって、長期記憶に変えていくことができる(重要)
◎忘れかけるタイミングで「記憶術」を使う暗記が爆発力を生み出します。
1分間ライティング
「1分間ラィティング」とは、長期記憶にするアウトプットするテクニックとして池田さんが考案したオリジナルなやり方です。それは、
- 1分間で覚えていることを素早くアウトプットして書き出す。
- 話し言葉ではなく、「文章」として書き出す。
- 思い出せなくても書き続ける(アウトプットする)。
というやり方です。
「1分間ライティング」は、
- 覚えたことを言葉にして表現する(「記憶の定着」に大変、効果がある)。
- 人に説明する、教えるのはベストなやり方。
- 勉強した内容を、言葉にして、友人、家族に説明したり教えるのは長期記憶にしていくコツ。
- テキストにアンダーラインを引くよりも、言葉にして説明するほうが記憶に役立つ。
人は、覚えたことを「アウトプット」することで、さらに記憶を定着させることができます(長期記憶になる)。
「1分間ライティング」は、こうした科学的な根拠に基づいた記憶定着法と言えますね。
1分間マッピング
「1分間マッピング」とは、「1分間ライティング」に少し似ていますが、
- 1分間で、覚えている内容を「単語」で書き出す。
- 単語、キーワードを書き出して、関連性があるものを線で結んでいく。
- これを1分間行う。
このように「文章」ではなく「単語」をアウトプットしていきます。
しかも、書き出した「単語」をグルーピング(関連付け)していきます。一種の「マインドマップ」化ともいえますね。
「1分間マッピング」は非常にユニークなやり方です。
池田義博氏とアクティブ・ブレイン協会
ところで池田義博さんは「アクティブ・ブレイン協会」と深い関わりがあるようです。
アクティブ・ブレイン協会は、小田全宏氏が始めた能力開発のプログムになります。池田さんはアクティブ・ブレインのテクニカルディレクター(TD) として名を連ねています。
アクティブ・ブレインでは認定講師を養成して、指導にも当たっているようです。
そもそも池田さんは、2011年にアクティブ・ブレインの「記憶術」と出会ってから、記憶術のスペシャリストの道を歩むようになっています。このことは池田氏のブログに書いてあります。
すごいのは、アクティブ・ブレインで記憶術の習得に10ヶ月間励んだところ、わずか2年後の2013年に、しかも46才の年に「記憶力日本選手権大会」で初出場&優勝しています。
さらに、その後の「記憶力大会」では6連覇の優勝。しかも世界記憶力選手権で日本人初のグランドマスター。
記憶力が低下すると言われている40代半ばですので、まさに「偉業」です。すごいですね。
記憶力に関する池田氏の受賞歴は、アクティブ・ブレイン協会から始まっているということですね。
ちなみに、吉野式記憶術の吉野邦昭さんもアクティブ・ブレイン協会で記憶術を学んでいます。吉野邦昭さんも、池田義博さんとほぼ同じ時期に、アクティブ・ブレイン協会で認定講師になっています。
アクティブ・ブレイン協会は、池田義博さんと吉野邦昭さんの二人の記憶術指導者を輩出していますので、最近における著名な団体ともいえますね。
ちなみにアクティブ・ブレイン協会では、記憶力だけに限定しないで、集中力、イメージ力など脳の力の総合力を高めるメソッドを教えています。また記憶力テストも行っているようです。
⇒脳の躍動、それは人生の感動 アクティブ・ブレイン協会
池田義博氏の脳トレ本
また池田義博さんといえば「脳トレ本」でも知られています。
「見るだけで勝手に記憶力がよくなるドリル」はシリーズになっていて、4冊出ています。
記憶術は、イメージング能力が大切です。
で、そのイメージング能力を高めるのが「脳トレ」です。
池田義博さんも脳トレの大切は肌身で分かっていらっしゃるのだと思います。やはり「記憶力世界選手権」というしのぎを削る現場での体験が大きいのではないかと思います。
しかしながら受験や資格試験において記憶術を使う場合も、イメージング能力は大切になってきます。
イメージを描く能力をアップするためにも「脳トレ」は欠かせませんね。
池田義博氏の本
その他にも何冊かの著書も出しています。
◎世界記憶力グランドマスターが教える 脳にまかせる超集中術
こちらは集中力に特化した内容となっています。
◎記憶力日本一が教える“ライバルに勝つ”記憶術 仕事も勉強も面白いほど成果が出る!
こちらは記憶術が中心になっています。
「脳にまかせる勉強法」の中身
池田さんの著書の中でも「脳にまかせる勉強法」はコンテンツが充実しています。
「脳にまかせる勉強法」には、記憶術も出てきますが、「記憶に残る効率の良い勉強の仕方」がテーマとなっています。
具体的にいえば、
- 効率よく、忘れずに長期間、記憶ができる
- 「記憶力」と「年齢」とは関係が無い。
- 誰でも記憶力を伸ばすことができる(←重要)
といったことをテーマに、池田さんご自身の体験を元に、わかりやすく紹介しています。
- 記憶⇒イメージに変換
- 記憶力は「メンタル状態」にかなり左右される(メンタル管理が大切)
- 脳の仕組みを利用して「記憶力」と「集中力」をアップさせるテクニック。
- それが池田式。
- 脳の良し悪しもさることながら「記憶は技術(テクニック、記憶術)」
やる気・モチベーションが継続する方法
池田義博さんは、上記の記憶のコツやテクニック意外に、勉強、記憶では、
- ヤル気
- ポジティブな気持ち
- 危機感
の3つが大切であると言って、次のこともおすすめしています。
モチベーションには「危機感」が大切
中でも意外と気づかれていないのが「危機感」。
- お尻に火を付ける。
- のんびりしない。
- これをしなければ大変なことになる!
- 人生が終わってしまう!
- のんびりしていられないぞ!
- 今、この瞬間をムダにしてよいのか!(いけない!今すぐやる!)
- といった危機感が大切!
- まさに林修先生の「今でしょ!」。
「神だのみ」も効果的
また「神だのみ」も役に立ちます。
神社やパワースポットには、良い気(エネルギー)のあるところがあります。そういうスポットへ行ってパワーを授かるのも一つの方法です。
・湯島天神
・太宰府天満宮
は勉強に関する神社で有名です。
◎受験・試験合格におすすめの神社・パワースポット
合格祈願&学業成就に訪れたい人気の神社・スポット19選
【合格祈願】学問の神様や受験生にオススメの神社を紹介/最新版
日本最高学府・東京大学の合格者がお参りした神社お寺を紹介!
15分間集中法
あと「15分間集中法」もおすすめしています。
- 「15分間集中法」はおすすめ。
- これは15分間の間に集中して勉強をする方法。
- 脳は締め切りに迫られると、処理スピードが上がる。
- 「15分間集中法」の勉強は、1時間の勉強に勝る!
- ここでも「スピード」、そして「集中」。
- スピードと集中が学習と記憶の定着効果を高める。
脳に必要な栄養も補給する
さらに脳に必要な栄養補給としてサプリメントなどもおすすめしています。
- 脳は80%以上が水分。
- 勉強中は、良質なミネラルウォーターで水分補給をする。
- またブドウ糖を摂取する。
- ポカリスェットよりもミネラルウォーターがおすすめ。
- ポカリスェットは、合成甘味料を使用しているので、身体や脳にダメージを及ぼす。
「マインドフルネス」を行う
「マインドフルネス」は、集中力を高め、脳力をアップする最新の方法。これもおすすめですね。
「マインドフルネス」とは「今この瞬間に注意を向けた状態」。「マインドフルネス」ができるようになると、頭が冴え、頭の良い状態になる。
池田義博氏のプロフィール・経歴
そんな池田義博 (いけだ-よしひろ)さんですが、「世界記憶力グランドマスター」という肩書きも付いています。
世界記憶グランドマスターとは後述しますが「世界記憶力選手権」、つまり記憶術の世界大会で優勝したことがあるから付いている冠ですね。
そんな記憶術の大家でいらっしゃる池田義博さんのプロフィールはこのようになっています。※池田義博さんの著書等に掲載されていますので、こちらからの引用となります。
生年月日・年齢
生年月日/1967年5月11日
年齢/54歳 (2021年現在)
出身地/茨城県
出身高校・大学・経歴
出身高校や大学は掲載されていませんのでわかりませんが、大学卒業後、大手通信機器メーカーにエンジニアとして入社。その後、学習塾を経営。 現在、一般社団法人日本記憶能力育成協会会長。
記憶術との出会い
塾の教材のアイデアを探していたときに出合った記憶術に惹かれ学び始める。このとき、記憶力を競う記憶力日本選手権大会の存在を知り出場を決意。独学での練習の末、初出場した2013年2月の大会で優勝し記憶力日本一となる。
記憶力グランドマスター
その後、14年、15年と3連覇。17年も優勝し、18年も終章。出場した5回すべて記憶力日本一に。13年12月、ロンドンで開催された「世界記憶力選手権」において、日本人初の「記憶力のグランドマスター」の称号を獲得。
コミットメント
次の夢は技術としての記憶力を広く世の中に伝え、さまざまな立場の人々の記憶力向上に貢献し、それにより豊かな生活を享受してもらうこと。その活動を使命とし形にするため、一般社団法人日本記憶能力育成協会の設立に至る。NHK総合「ためしてガッテン」や「助けて! きわめびと」、TBSテレビ「マツコの知らない世界」など、テレビ出演多数。
池田義博氏の出身大学がわかりませんが、エンジニアであり、学習塾の経営のご経験もあるとのことです。吉野式記憶術の吉野邦昭さんも元エンジニアで、能力開発のお仕事をしていますので、なんとなく似ていますね。
記憶術グランドマスターの池田義博氏
それにしても池田義博さんもすごいですね。
「世界記憶力選手権」における日本人初の「記憶力のグランドマスター」。「記憶力日本選手権大会」6回優勝
素晴らしいですね。
池田義博さんは名実ともに記憶術の達人のお一人です。
ご覧の通りでして、池田義博さんは、確かに「記憶力日本選手権大会」で6回優勝しています。※引用元:wiki
驚くことに、2013年、2014年、2015年、2017年、2018年、2019年に優勝しています。
素晴らしいですね。
まさに実力もナンバーワンである、現在における「日本人記憶力マスター」といってもいいでしょう。
記憶術と勉強術のノウハウが満載
以上が池田義博さんの「世界記憶力グランドマスターが教える 脳にまかせる勉強法」のあらましです。
素晴らしいですね。
本当に素晴らしい著書です。
記憶と勉強の効率を図る様々な工夫が施されたノウハウが満載です。これが市販本で出ているわけですね。ちょっとお得感があります。
池田義博さんの「記憶の仕方」と「勉強の仕方」を知っていれば強みになりますね。池田さんの方法をベースにしながら、受験勉強や資格試験の勉強をすれば効率のよい学習ができると思います。
これに「記憶術」を取り入れれば言うことがありませんね。記憶術を併用した方法は、最強の勉強方法になります。
時間を効率よく使って、短時間で勉強をするために、記憶術を使って高校・大学の受験合格、資格試験合格を目指すのはおすすめです。
こちらの講座や教材はおすすめできます。役に立ちます。
⇒資格試験や受験に強い全く新しい記憶術「ユダヤ式記憶術」
⇒大学受験合格に最適化した「場所法」を基礎から学べる「宮口式記憶術」