※記事にはプロモーションを含む場合があります
場所法のやり方は4ステップ
「場所法」の概要については、こちらで詳しく説明しています。
この記事では、場所法のやり方を学ぶための記事になっています。で、場所法は具体的なやり方を通して説明したほうが理解しやすくなります。
そこで、ここでは具体例を通して場所法のやり方をご説明します。実のところ、場所法のやり方は4ステップになっています。
で、この4ステップなら誰でも場所法が使えるようになると思います。その4ステップとは、
- 「覚えたい物事」を用意し整理する
- 「記憶の宮殿」を作る
- 「覚えたい物事」をイメージで「記憶の宮殿」に結び付ける
- 場所法で覚えたことを復習する
になります。4ステップをざっと説明すると、
1.まず覚えたい物事を用意します。
2.次に、よく知っている実際の場所を「記憶の宮殿」にし、記憶の宮殿を心の中で想像します。
3.次に、その記憶の宮殿の「特定の箇所(部屋や家具など)」に、覚えたい物事を想像で結びつけます。
4.場所法を使って覚えたことを長期記憶にするために復習する。
となり、場所法はこのように行います。では具体例を通して、これら4ステップを経ながら「場所法」を実際にやってみましょう。
1.「覚えたい物事」を用意し整理する
まず「覚えたい物事」を用意します。また整理します。たとえば、ここでは
- ハンバーガー
- 靴
- ラーメン
- 歯ブラシ
- ポテトチップス
- キリン
- ニンジン
- ネコ
- スマホ
- 銅像
とします。
このように覚えたいことを用意して整理します。で、このとき覚えたいことの数を数えます。
2.「記憶の宮殿」を作る
次に「記憶の宮殿(記憶する場所)」を作ります。記憶の宮殿とは、「覚えたい物事」をイメージで覚えるための「アンカー(場)」になります。
「記憶の宮殿」は、畢竟、どういったものでも使うことができます。けれども後述する通りで、普段よく見ている自分の家、道路、お店、駅、会社といった場所を使うのがおすすめになります。
この事例では、「自宅の部屋」を記憶の宮殿に使います。で、「覚えたい物事」の「数」と同じ「記憶の宮殿」を作成(用意)します。
事例では、覚えたい物事は10個あります。ですので、同じ数の10個の「記憶の宮殿」を用意します。なお「記憶の宮殿」の作り方はこちらの解説も参考にしてください。
- 玄関
- ベッド
- トイレ
- キッチン
- リビング
- テレビ
- 机
- お風呂
- 洗濯機
- 書棚
このように、覚えたい物事の数と「同じ数」の「記憶の宮殿(記憶するための場所・アンカー・場)」を用意します。
で、以上が場所法を使うための準備になります。
なお「記憶の宮殿」の作り方に関しては、ユダヤ式記憶術の特典に付けている「場所法・記憶の宮殿が使えない人にありがちな”3つの盲点”」で知られざる秘訣を解説しています。
3.「覚えたい物事」をイメージで「記憶の宮殿」に結び付ける
ここからが「場所法」を使った覚え方になります。
まず「覚えたい物事」を、イメージを使って「記憶の宮殿(自宅の部屋や置いてある場所や物)」に結びつけて覚えていきます。
「覚えたい物事」も「記憶の宮殿」も、どちらも「イメージ」です。ですので「イメージとイメージ」をイメージしながら結びつけます。
結びつけるイメージをするときに、「刺激的」「興奮」「驚き」「エキサイティング」「あり得ない」ようなイメージを思い描いて関連づけていきます。
具体的にやってみましょう。たとえば、
- 「ハンバーガー」が、「玄関」に激突した(ビックリ!)
- 「靴」が、「ベッド」に突き刺さっている(あり得ない!)
- 「ラーメン」が、「トイレ」で踏ん張っている(あり得ない!)
- 「歯ブラシ」が、「キッチン」に突き刺さっている(わお!)
- 「ポテトチップス」が、「リビング」に大量に散らかっている(おいおい!)
- 「キリン」が、「テレビ」に頭突きをしている(なんと!)
- 「ニンジン」が、「机」に突き刺さっている(ビックリ!)
- 「ネコ」が、「お風呂」でくつろいでいる(あり得ねー!)
- 「スマホ」が、「洗濯機」で暴れている(あり得ない!)
- 「銅像」が、「書棚」を潰して立っている(わお!)
こんな要領でイメージしていきます(覚えていきます)。
イメージするときに「あり得ない」刺激のあるイメージをしていくのがコツです。イメージの力のある人なら、一回、イメージしただけで覚えることができると思います。
4.場所法で覚えたことを復習する
1~3が場所法のやり方のキモになりますが、場所法を使って覚えたことを「復習」します。
場所法で覚えたことは、復習しなくても覚えていることはままあります。けれども、覚えた後に復習をすると、いっそう記憶に定着します。長期記憶になります。
復習するタイミングは、
- 覚えたその日(当日)
- 翌日
- 1週間後
このように復習を3回行えば、長期記憶になり忘れなくなります。
以上が「場所法」のやり方です。
この事例を通して場所法の原理や仕組みも理解できるかと思います。
場所法ができるようになる5つのコツ
このように場所法は、
- 覚えたい物事
- 記憶の宮殿(記憶する場所)
の2つを用事して、「覚えたい物事」を「イメージ」を使って「記憶の宮殿」に結びつけて覚えていく記憶術であることが、具体例を通しておわかりできたかと思います。
メンタリストDaiGoおすすめの【記憶の宮殿】は記憶力を高める方法だった!
で、場所法の原理・仕組みは、連想結合法・基礎結合法といった「リンク法」と同じ記憶術になります。ですので場所法でも
- イメージの仕方
が大事になります。イメージの仕方こそが「場所法のコツ」になります。いえ、記憶術のコツこそ「イメージの仕方」です。
で、場所法がうまくできるためのイメージのコツは5つあります。それは、
- 非常識なイメージを思い浮かべる
- 凡庸なイメージは描かない
- 「記憶の宮殿」はいつも見ている場所にする
- 場所法の復習をする
- イメージ連結法も身につける
以下ご説明いたします。
なお、こちらでは場所法を含めた記憶術のコツを解説しています。
1.非常識なイメージを思い浮かべる
イメージで大切なことは、「覚えたい物事」と「記憶の宮殿」をイメージで結びつける際、非常識なイメージを思い浮かべるようにすることです。
上記の事例の中でも説明しましたが、イメージをする際、
- 刺激
- 興奮
- 驚き
- エロ
- あり得ない
といったイメージを描くのがコツです。このような「非常識なイメージ」を思い浮かべることによって、記憶に残り、長期記憶になります。
たとえば「ネコが電柱に頭突きをしている」というのは、あり得ない驚きの光景です。また、この光景を思い浮かべると痛み(刺激)も感じると思います。
このように「非常識なイメージ」を思い浮かべるのがコツになります。
2.凡庸なイメージは描かない
で、「非常識なイメージを描く」ことは、言い換えると「凡庸でありふれたイメージを描かない」ということになります。
たとえば、「ネコがご飯を食べている」というのは、ありふれた光景です。このような「ありふれた光景」は記憶に残りにくく、場所法といえども忘れやすくなります。
場所法もそうですが記憶術では、記憶に残るイメージ、つまり非常識であったりあり得ないイメージを思い浮かべるのがコツになります。
なお今では、スマホのアプリを使った「場所法」「記憶の宮殿」のトレーニングもできます。場所法をはじめとした記憶術のアプリに関しては、こちらで説明しています。
【2024年】記憶術アプリ おすすめ【無料12選】これは便利!
3.「記憶の宮殿」はいつも見ている場所にする
あと、初めて場所法を使う場合、「記憶の宮殿」は普段見慣れている自分の家、道路、お店、駅、会社といった場所を使うのがおすすめです。
そもそも「記憶の宮殿」も覚えておく必要があります。また普段見慣れている場所なら、その場所を見るたびに、覚えた物事を思い出し、記憶の定着がさらに確実になり長期記憶になります。
場所法に慣れて長けてくると、空想上の記憶の宮殿を使うこともできるようになりますが、最初は普段見慣れている場所を、記憶の宮殿として使うことがおすすめになります。
記憶の宮殿の作り方~5種類の方法を解説 場所法の「記憶の宮殿」が足りないときの増やし方
4.場所法の復習をする
それと場所法のやり方4ステップでも説明しましたが、「復習」は大切です。「記憶術なのに復習が必要?」と意外に思うかもしれませんが、場所法であっても復習をすることで、記憶の定着が確実になります。長期記憶になります。
で、場所法の復習では、数回、復習する程度で充分です。
復習は、心の中で想像するだけでもOKです。記憶の宮殿に使った建物などへ行って、そこで実際に歩いて確認すると、さらに記憶は確実になります。
ですので「記憶の宮殿」は、毎日見る建物や道路にすると、その建物なり道路を歩いている際に復習することができるため、日頃見慣れている場所を「記憶の宮殿」にするのがおすすめにもなるわけですね。まさに一石二丁。
「記憶の宮殿」は普段見慣れている場所を使うのがおすすめの理由は、さりげなく復習ができてしまう点にもあります。
5.イメージ連結法も身につける
なお「イメージの仕方」に長けるようになるためには、「イメージ連結法」がおすすめになります。
「イメージ連結法」は、吉永式記憶術を考案した吉永賢一さんによる記憶術ですが、「長期記憶になるイメージの仕方」に工夫があって、覚えたいこと(イメージ)がより長期記憶になるテクニックが数多くあります。
イメージ連結法記憶術~誰でもイメージで覚えられる究極の記憶法
大学受験や資格試験での場所法の使い方
で、場所法は、受験や資格試験の勉強に役に立ちます。場所法は、記憶術の中でも最も利用され、なおかつ効果の高い記憶術なります。
しかしこう言っても、人によっては「なーんだ」と落胆してしまうかもしれません。
というのも「実際にどうやって試験対策に使うの?」「専門用語や抽象的な言葉の暗記に場所法は使えないのでは?」と思うかもしれないからです。
ごもっともです。
場所法を試験勉強に活かす3ステップ術
上記で紹介した場所法の具体例は、あくまでも「説明のための事例」ですね。
実際に受験や資格試験の勉強で使う場合は、応用を利かせます。そのためには次の3ステップを経ます。
- まず覚えることを「整理」する。
- 抽象的なことや専門用語は「変換法」を使って具体的な何かに置き換える
- 暗記する事柄を整理し準備ができたら「場所法」を使って覚える。
このような3段階を経ていきます。いきなり「覚える」のではなく、覚えたい事柄を整理し、また覚えやすくするために「変換」するわけですね。
覚えるべき事項を一覧や表にして、覚えるための準備や整理をします。実は、記憶術ではこうした「下準備」が必要になってきます。
抽象的な言葉や専門用語は置き換える
で、抽象的な言葉や専門用語は別の何かに置き換えます。先ほども少し触れましたが、何か具体的でわかりやすいものに「変換」するわけですね。
これを「変換法」「変換記憶術」ともいっています。
変換力【記憶術の基本】~文章・数字・専門用語・概念を覚える 変換法記憶術~変換・分解・置換・外連想の4つのテクニックからなる方法
記憶の宮殿の作り方次第で応用性は広がる
あと、場所法では「記憶の宮殿」をどう設定するかも大事です。記憶の宮殿の設計次第では、応用が広がり、これもノウハウになっているくらいです。
たとえば、場所法を使えば文章の暗記も可能になります。使い方によっては論文対策もできます。
世界記憶力選手権に出場する選手クラスになりますと、独自の「記憶の宮殿」を準備します。
「記憶の宮殿」をどう設け、どう活用するかが記憶術を使うキモの一つだったりします。こうした知られざるテクニックやノウハウが記憶術のキモにもなっています。
ちなみに、受験や資格試験といった「試験合格」に特化した場所法もあります。それが「宮口式記憶術」です。HPは非常にショボいんですが、内容はピカイチです。試験に合格する「場所法」に工夫し練り上げた記憶術です。実際に購入して、こちらで詳しいレビューもしています。
場所法を仕事に活かす
場所法は、仕事に活かすこともできます。たとえば、
- 取引先の担当者や顧客の氏名を覚える
- 名刺交換した相手の顔と名前を覚える
- 話しの要点をメモしないで覚える
- 会議のポイントを覚える(メモ無しで覚えることも可能)
- プレゼンテーションのときにアウトラインを覚えてしまう
- 朝礼挨拶やスピーチのときに話しの要点を覚えておける
- お店の注文もすべて覚えてしまう
こういったシーンで使うことができます。
場所法の亜流に、身体法、指法、時計法といった方法があり、記憶の宮殿を用意していなくても、即行的に場所法が使えるやり方もあります。
また、こちらの記事では「人の名前と顔の覚え方」などビジネスで使える記憶術を紹介しています。
場所法を仕事に活かすと、営業成績がアップしたり、能力が評価されて、昇進昇給のチャンスも多くなります。
場所法を生活に活かす
また場所法は、日常生活のあらゆるシーンで使えます。たとえば、
- 買い物リスト
- 本の内容
- 会った人の顔と名前
- 電話番号
- 銀行の暗証番号
- インターネットのID、パスワード
こうしたシーンで使うことができます。場所法に習熟すると、メモがほとんど不要にもなってきます。
場所法が難しいという場合の対策
ところで「場所法は難しい」「場所法ができない」といった方もいらっしゃいます。
この理由は、こちらに書きましたが、大きな原因として「イメージ能力が弱い」「イメージの仕方がうまくできていない」というのがあります。
場所法はできない?難しい?使えない?~4つの原因分析と解決策
場所法はイメージをフル活用した記憶術になりますので、イメージ能力が弱い方は、残念ながら場所法を使うことが難しくなります。
また記憶術の基本である「イメージの仕方がうまくできていない」場合も、場所法が使えないか、巧みに使いこなすことができなくなります。
こちらでイメージ型記憶術を使えるかどうかのチェックができます。気になる方はぜひチェックしてみてください。
しかしながらイメージを描くことが苦手な方でも記憶術を使うことができます。ご安心ください。
対策は2つあります。
イメージの仕方に熟達できる記憶術を使う
一つは、「誰でもイメージの仕方に熟達できる記憶術」を習うことですね。言い換えると、「イメージ能力を養う記憶術」を学ぶということです。
最近登場した「吉永式記憶術」では、イメージの仕方を徹底的に掘り下げて、誰でもイメージすることができるように考案されています。
この「誰でもイメージができて記憶術が使える」ようになる新しい技法こそ、先にも書いた「イメージ連結法」だったりします。
イメージ連結法記憶術~誰でもイメージで覚えられる究極の記憶法
イメージ連結法は、記憶術の基本となる「リンク法」をさらに洗練させた、ある意味「究極の記憶術」と言ってよいほどの優れたテクニックです。
「イメージの仕方」に関しては、現時点では「吉永式記憶術」の右に出る指導法はなく、著書やサイトを見て場所法ができない・よくわからないという方は受講するのもよいかと思います。再現性は確かなようです。
イメージを使わない記憶術を使う
また、そもそもイメージを使わない記憶術もあります。それが「ユダヤ式記憶術」というものです。
ユダヤ式は大変優れた記憶術です。現代記憶術の中でも最もおすすめで、あっと驚く画期的な記憶術です。受験や資格試験には最適です。
まとめ
以上、場所法のやり方、使い方について解説してみました。上記の記事をお読みになると、場所法を使うことができるようになると思います。
もしうまくできない場合は、何度もお読みになると要領がわかるようになると思います。