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東京カルチャーセンターの記憶術とは?
東京カルチャーセンターの記憶術。
1980年代からスタートした「老舗の記憶術講座」ですね。東京カルチャーセンターには、様々なカルチャー講座がありますが、記憶術講座はその代表的な通信講座でした。
ちなみに「東京カルチャーセンター」は、現在は「株式会社フローラルアート」の傘下にあります。
また後述しますが、東京カルチャーセンターの記憶術講座は、「ワタナベ式記憶術」に基づいた「記憶術の通信講座」になります。「ワタナベ式記憶術」を通信講座にしたのが「東京カルチャーセンターの記憶術講座」といえます。
ワタナベ式記憶術【渡辺剛彰】~実際に使ったレビュー・口コミ・やり方
通信講座の具体的な内容は、これまた後述しますが、覚えたい言葉や抽象的な概念、数字、名前、顔など、さまざまな知識をテクニックを使って、スピーディに覚える記憶術となっています。
通信講座では、記憶の定着や再現のためのトレーニング方法(ドリル)も含まれています。また課題提出もあって、演習問題を解いて、それを郵送することで添削指導を受けることができます。
またリアルな講座も行っていました。リアル講座では、講師からの講義やデモンストレーションを通じて、実践的な記憶術を身につけることができました。
東京カルチャーセンターの記憶術はワタナベ式
東京カルチャーセンターの記憶術講座は「6種類(コース)」ありましたが、最初にも書いた通りで、すべて「ワタナベ式記憶術」に基づいています。
「ワタナベ式記憶術」は、昭和の記憶術元祖である渡辺剛彰氏が世に広めた記憶術です。
渡辺剛彰「記憶術の実際」がルーツ
渡辺剛彰氏は、1959年(32才)に、NHK「私の秘密」の番組に出演。このときに「記憶術」が日本中に知れ渡ります。で、2年後の1961年2月17日に「記憶術の実際―早く覚えて忘れぬ法」を出版。
これがワタナベ式記憶術の元祖です。今では、古書市場で高額売買されているレアな書になっています。
渡辺剛彰氏は、その後いくつかの記憶術本やコンテンツを世に出しますが、それらは1961年に出版した「記憶術の実際」がルーツになっています。この本には、
- 基礎結合法
- 連想結合法
- 数字変換法
- 変換記憶法
といった「ワタナベ式記憶術」の骨子がすべて紹介されています。
その後に出版された渡辺剛彰氏の記憶術本は、「記憶術の実際」の焼き直しとも言えます。
東京カルチャーセンターの記憶術通信講座は、いわば渡辺剛彰氏の記憶術を詳細にして、通信教育仕立てにしたといえます。
株式会社フローラルアート
ところで、一連の記憶術通信講座を販売していた「東京カルチャーセンター」は、現在「株式会社フローラルアート」の統括下にあるようですね。
この「株式会社フローラルアート」からは、椋木 修三(むくのき-おさみ)氏の記憶術本も出ています。
「あなたも天才!記憶術―速く、正確に、大量に、長期間記憶する」
椋木修三氏は、ワタナベ式記憶術の渡辺剛彰氏を師匠として、助手のように務めていたようです。
渡辺剛彰氏がお亡くなりになった後、ワタナベ式記憶術を正式に継承しているようです。
その影響があってか「受験のための記憶術講座(大学受験コース)」は、それまでのワタナベ式記憶術の講座を改めて、椋木修三氏が作り直しています。
いわば「椋木式記憶術」となっているのが、最近の「東京カルチャーセンター(株式会社フローラルアート)」の記憶術といえるかもしれませんね。
東京カルチャーセンターの記憶術講座の口コミ
では、東京カルチャーセンターの「記憶術講座」は、現在「楽学ネット」の「記憶術通信講座 高校受験コース」だけしかありません。
しかし昔あった記憶術講座に関する口コミが、Yahoo!知恵袋に多く残っています。一体どういう口コミや感想があったのかを調べてみました。
主立った口コミは、以下になります。
古い記憶術講座ですので、2008年~2011年あたりの口コミになりますが、さまざまな口コミがありますね^^;
率直にいって、あまり参考にならない口コミかなあと思います。
そもそも「記憶術に関する口コミ」については、こちらで書いた取りです。否定的な口コミは、あまり参考にならないものもあります。
というのも実際に使っていない人が、憶測を交えて適当に書いているのが多いからですね。
やはり「実際に使った人」の口コミが的を射ています。で、私は実際に所有していますので、リアルなレビューができます。
東京カルチャーセンターの記憶術を実際に使ったレビュー
今書いた通りでして、私は、東京カルチャーセンターの記憶術講座のほとんどを所有しています。
ですので中身もやり方も知っています。で、その立場からいえば、メリットとしては、
- 記憶術そのものは間違いなく効果のあるテクニック。
- 東京カルチャーセンターの記憶術講座は「ワタナベ式記憶術」であり、正真正銘、効果のある記憶術。
- 大学受験科目、資格試験科目における記憶術の使い方は参考になる(記憶術の応用の仕方がわかる)。
- 記憶術の市販本を読んでも、記憶術がわからない・挫折した人には助けになる教材。
- 文字も大きく、読みやすい、わかりやすい
- 付録に付いている渡辺剛彰氏の肉声解説による「記憶術講座CD」は秀逸(このCDだけでも記憶術が使えるようになる)。
といえます。反対にデメリットとしては、
- 大学受験科目、資格試験科目といった具体的な科目にいて「どのように記憶術を使うのか」といった説明は中途半端(一例を示して「残りは同じ要領でやってください」という説明)。
- 改良版の記憶術講座の中には、説明が冗長過ぎて途中で飽きてくる。
- 改良版の記憶術講座は、コンテンツの水増しをしている感は否めない。
- ユーザーは小学生~高校生向けが多く、この年代にとって約3万円の講座費用は高額(自分に合っていないことがわかったときは失望感が大きくなる)。
- 講座の中身は「渡辺剛彰氏の市販本」なので、センスのある人は渡辺剛彰氏の市販本で足りる。
ということが言えると思います。
あくまで私個人の感想ですけどね。
しかしヤフー知恵袋の口コミの中にあるような「滅多切り」するような酷いコンテンツではありません。
記憶術そのものは、ワタナベ式記憶術ですので、しっかりしています。基本となる5つのテクニックも充分、説明されています。
- 基礎結合法
- 連想結合法
- 数字変換法
- 変換記憶法
- 鈴なり式記憶術
これが記憶術の骨子となるテクニックですね。
で、この通りに習得すれば、記憶術を使うことができるようになります。
また、付録に付いている「記憶術講座CD」は非常にスグレモノです。
東京カルチャーセンターの記憶術は雑誌の広告で有名
ところで東京カルチャーセンターの記憶術は、雑誌にも広告が頻繁に掲載され、昭和から平成にかけては有名な通信教育でした。
東京カルチャーセンターの記憶術講座は、1990年代から開講されており、現在も継続的に提供されています。
この広告は、ほとんどの人が知っているのではないかと思います。
広告にはいくつかのバージョンもありました。が、いずれもが非常にインパクトがあって、見た瞬間に「あ!」と思わせる広告だったものです。
東京カルチャーセンターの記憶術通信講座は、確か2014年頃までありました。広告も、この頃まで雑誌に掲載されていたと思います。
とにもかくにも印象的な広告がキャッチーで、まさに「通信講座」といった感のある老舗でしょう。
東京カルチャーセンターには6種類の記憶術講座があった
ここで、東京カルチャーセンターの6種類の「記憶術通信講座」についてくわしくご説明いたします。6種類のコースは、
- ウルトラ記憶術講座・・・汎用版
- 大学受験のための記憶術講座・・・大学受験向け(高校生向け)
- 受験のための記憶術講座・・・高校受験向け(中学生向け)
- 記憶術講座ジュニアコース・・・小学生向け
- 記憶術講座 資格取得コース・・・資格試験向け
- 英語 記憶術講座・・・英語の習得向け
これら6種類ですね。
で、私は全て所有しています^^;
実際の中身も知っています。
で、中身は、先述の通りでして、渡辺剛彰氏の「ワタナベ式記憶術」です。「ワタナベ式記憶術」に基づいて、それぞれのコースのコンテンツを作ってあります。
で、6種類の講座のすべては、構成はほぼ同じです。最初に「ワタナベ式記憶術」を解説しています。後に、小学生向け、高校受験向け、大学受験向け、資格試験向け、英語習得向け、それぞれの記憶術テクニックを紹介しています。
ちなみにオーディオ解説(カセットテープまたはCD)の音源も、印刷のタイトルが違うだけで、全部ほぼ同じです。
以下、東京カルチャーセンターの6種類の「記憶術通信講座」につうて詳細にご説明いたします。
ウルトラ記憶術講座
「ウルトラ記憶術講座」は、1986年から始まった記憶術の通信講座です。で、元祖「ワタナベ式記憶術・通信講座」になります。
「一般コース」とありますので、汎用性のある内容となっています。テキストは4冊で、
- 基本編Ⅰ・・・ワタナベ式記憶術のやり方(基礎結合法、連想結合法、鈴なり式、数字変換法、変換記憶法、文章丸暗記法)
- 基本編Ⅱ・・・ワタナベ式記憶術の練習
- 応用編Ⅰ・・・日常生活編(人名、数字、言葉、実益、趣味に活かす記憶術の使い方)
- 応用編Ⅱ・・・資格試験編(25種類の資格試験。記憶術の使い方の一例)
といった内容になっています。日常生活向け、資格試験向けなど、まさに汎用性のある「一般コース」ですね。ワタナベ式記憶術の著書を通信講座にしたコンテンツとなっています。
テキストとは別に、記憶術のエッセンスをまとめた冊子もあります。こちらはサっと見れば記憶術の概要もわかるスグレものです。
音声解説をしたカセットテープが4巻付いています。渡辺剛彰氏が、記憶術を解説しています。
当時の価格は6万円近くという情報もありますが、渡辺剛彰氏の記憶術の「集大成」といった感もあります。
大学受験のための記憶術講座
「大学受験のための記憶術講座」は、文字通り、大学受験向けの記憶術講座になっています。当時の価格は31,280円だったようです。
テキストは7冊になっています。
- 基本編(1)・・・変換記憶法、連想結合法
- 基本編(2)・・・数字変換法、基礎結合法
- 基本編(3)・・・鈴なり式記憶術、要点丸暗記法
- 応用編(1)・・・英語、国語
- 応用編(2)・・・日本史、世界史
- 応用編(3)・・・地理、政経
- 応用編(4)・・・生物、物理、化学
基本編は3冊あります。このテキストも「ワタナベ式記憶術」を解説しています。
応用編は4冊あります。大学受験に必要な科目ごとに、記憶術の使い方(適用の仕方)を解説しています。しかしすべての事項について解説していません。
たとえば日本史では、自由民権運動に関することを記憶術で覚えるやり方を説明してあっても、その他の事項については解説していません。つまり、記憶術を使ったやり方の一例を示して、「後は、同じ要領で覚えてください」といった具合です。
大学受験で覚える事柄に対して、記憶術を使って「すべてを覚えるやり方」は載っていません。一例だけを示して、「あとは同じ要領で覚えて下さい」というのが、この講座の構成です。
このことは、他の講座も同じです。それぞれのコースによって、一例を示すコンテンツが紹介されているだけです。
それぞれの科目に対して、すべてを解説することなく、一部を取り上げて記憶術の使い方を示し、「このように、残りの科目も覚えてください」となっているテキストの作りは、どうなんだろうかと疑問もあります。
現在なら、すべてを記憶術で覚えるような作り込みをすると思います。が、当時は、こうした手抜き?で教材を作っていたようです。
受験のための記憶術講座~大学受験コース
「受験のための記憶術講座~大学受験コース」は、「大学受験のための記憶術講座」を改良した講座になっています。
2008年頃に作られています。
元々、渡辺剛彰氏が作成・監修していましたが、こちらの講座は、椋木修三(むくのき-おさみ)氏が、作成・監修しています。
記憶術の使い方を非常に丁寧に解説した作りになっています。
- 第1巻・・・憶えるコツを身につける(イメトレ、置き換え法)
- 第2巻・・・五感で憶える(音感法、イラスト法)
- 第3巻・・・憶える脳を作る(連想法、連結法)
- 第4巻・・・思い出す技術(基礎貼り付け法、基礎結合法、いもづる法)
- 第5巻・・・数字に強くなる(数字変換法)
- 第6巻・・・憶える脳ができる(分解法、音読リズム法、頭出し法、カタカナ英語記憶法)
- 応用実践集・・・国語、英語、社会、理科
この講座は、渡辺剛彰氏版の記憶術講座(大学受験のための記憶術講座)とは、構成も中身もかなり違っています。
「受験のための記憶術講座~大学受験コース」は、非常に丁寧な作りになっています。が、冗長感は否めることはできません。ややもすると回りくどい説明かなあと感じます。もっと簡潔かつシンプルな説明ができるように思います。
おそらく、誰もが記憶術を習得できるように内容を刷新したんだと思います。が、かえって回りくどい説明になってしい、途中で退屈してしまい、最後まで受講できない人も多かったのではないかと思います。
個人的には、渡辺剛彰氏による「大学受験のための記憶術講座」のほうがシンプルでわかりやすく、味わいがあるかなあと思います。
「大学受験のための記憶術講座」で「応用編」となっていた4冊のテキストは、「応用実践集」となって1冊の冊子になっています。
附属の解説CDも違っています。テキストの読み上げになっています(テキストを自分で読む代わりに、耳で聞いて理解させようとしている)。また渡辺剛彰氏の音声解説ではありません。すべてプロのナレーターによる話しになっています。
全体的に、丁寧過ぎる作りになっています。おそらくアンケート調査で、挫折する人がいることを知って、その対策のために、講座の内容を刷新したんだと思います。が、かえって裏目に出てしまったように思います。
受験のための記憶術講座(高校受験)
「受験のための記憶術講座」は、1985年から始まっています。「高校受験」向けの内容になっています。価格は31,280円。
対象は、高校受験をひかえた中学生ですね。
こちらもテキストは4冊で、
- 基本編(1)・・・ワタナベ式記憶術のやり方(基礎結合法、連想結合法、鈴なり式、数字変換法、変換記憶法)
- 基本編(2)・・・社会、理科、英語、国語、数学に記憶術を使う際の基本
- 応用編(1)・・・社会(地理、歴史、公民)、理科(化学、物理、生物、地学)への使い方
- 応用編(2)・・・英語、数学、国語への使い方
となっています。
こちらも「大学受験のための記憶術講座」と同じです。「記憶術をどう使うのか」といったへの使い方は載っていますが、全部の内容には言及していません。
一部を取り上げて、使い方の一例を示して、「このように、残りの科目も記憶術で覚えてください」となっています。
過剰に期待するとガッカリすると思います。
記憶術通信講座 高校受験コース
ちなみに現在は刷新されていて「記憶術通信講座 高校受験コース」となっています。価格は32,170円。
こちらは現在も販売されています。「楽学ネット」というサイトにあります。
テキストは6冊になっています。
- 第1巻:覚えるコツを身につける
- 第2巻:覚える脳を作る
- 第3巻:五感で覚える
- 第4巻:思い出す技術
- 第5巻:数字に強くなる
- 第6巻:覚える脳ができる
テキストは、後述する「受験のための記憶術講座~大学受験コース」とほぼ同じですので、同じコンセプトで作られ、構成も同じじゃないかと思います。
ちなみに「記憶術通信講座 高校受験コース」は椋木修三氏が監修して作成しいます。渡辺剛彰氏が監修し作成した「受験のための記憶術講座」を刷新していますね。
記憶術講座ジュニアコース(小学生向け)
「記憶術講座ジュニアコース」は、1992年から始まった通信講座です。
対象が「小学生」になっています。小学生向けですので、イラストが多用されています。
イラストはわかりやすいですね。で、小学生に限らず、大人にも最適です。楽しいですし、わかりやすいですね。価格は、当時31,280円だったようです。
「ジュニアコース」はお宝教材です。名称で錯覚させられてはいけません。
テキストは7冊になっています。
- テキスト1・・・「形あるもの、形ないもの、難しいもの」のイメージの仕方
- テキスト2・・・変換法(動き・感情・様子・自然・科学・社会を具体的なモノに変換する。人物・知らないことをダジャレにする)
- テキスト3・・・基礎結合法(場所法、身体法、道法など)
- テキスト4・・・連想結合法
- テキスト5・・・数字変換法
- テキスト6・・・日常に関することの覚え方
- テキスト7・・・物語法、歴史暗記法、理科における記憶術
となっています。
「ジュニアコース」は小学生向けに構成されていた記憶術講座ですが、非常にわかりやすい内容となっています。
同梱の記憶術CDが素晴らしい
ちなみに同梱の記憶術CDも秀逸です。テキストと併用してこのCDセットを聞けば、記憶術のほぼ全てがしっかりとわかるようになっています。
CDは3枚セットになっています。総時間は約3時間。プロのナレーターと声優よるもので聞きやすくなっています。
博士、そうくん、ゆめこちゃんの3人が登場して、3人のやり取りを通した記憶術セミナーともいえます。約3時間で記憶術のほぼすべてがわかるようになっている上、ゼロから記憶術を学んでいくことができるように構成されています。
このCDの驚く点は、ほぼ全ての記憶術のテクニックがわかりやすく解説されている点です。20万円くらいの高額セミナーでも教えている応用テクニックもわかりやすく解説してあります。
「ジュニアコース」は小学生向けの記憶術講座ですが、大人でも楽しみながら記憶術を学ぶことができます。記憶術がよくわからない人には最適な「隠れたお宝教材」ですね。
記憶術講座 資格取得コース
「記憶術講座資格取得コース」は、資格試験向けの記憶術になっています。価格は31,280円。
テキストは4冊です。
- 基本編Ⅰ・・・記憶術とは何か、基礎結合法、変換記憶法、連想結合法、練習問題
- 基本編Ⅱ・・・鈴なり式記憶法、数字変換法、文章丸暗記法、練習問題
- 応用編Ⅰ・・・ビジネス・日常生活編、漢字・英単語編、教養・常識問題編
- 応用編Ⅱ・・・司法書士、行政書士、国家公務員、宅建士、旅行業務取扱主任、社労士、危険物取扱者、情報処理技術者(二種)、販売士、衛生管理者、アマチュア無線技士
「記憶術講座資格取得コース」も、記憶術そのものは他の講座と同じです。渡辺剛彰氏による記憶術ですね。基本編でワタナベ式記憶術を解説しています。
「応用編」から、資格試験向けのコンテンツとなっています。
しかし「応用編」も悩ましいコンテンツになっています。
「応用編Ⅰ」は「ビジネス・日常生活、漢字・英単語編、教養・常識問題」となっています。これは公務員試験や行政書士試験向けのコンテンツですね。
「応用編Ⅰ」といった冊子名が付いているだけで、具体的な説明が無いため戸惑いますが、説明があったほうが丁寧ですね。
あと「応用編Ⅱ」では、一連の講座と同様に、一部の事例を取り上げています。「その他のことは、この事例にならって覚えてください」という説明の仕方ですね。
結局、受講者に「お任せ」になっていますので、中途半端な教材であることは否めないと思います。
英語 記憶術講座
「英語記憶術講座」は、英語向けの記憶術講座です。
とはいっても正確にいえば「英単語暗記講座」です。「英単語 記憶術講座」が本当のところですね。価格は31,280円。
テキストは5冊になっています。その中身は、
- 基本編・・・音感連想法、類似語結合法、同義語結合法、対義語結合法、単語分解法、外来語記憶場、発音エアロビクス法、ワルツ記憶法、ライディング記憶法、グルーピング記憶法
- 応用編1・・・音感連想法
- 応用編2・・・音感連想法
- 応用編3・・・類似語結合法、同義語結合法、対義語結合法、単語分解法、外来語記憶場、ワルツ記憶法
- 発展編・・・グルーピング記憶法
となっています。中身を見ておわかりの通り、記憶術で「英単語」を覚えるテクニックが紹介されています。
「基本編」では、記憶術で英単語を覚えるテクニックのあらましと、おおよその説明になっています。
応用編1~3と発展編で、記憶術による英単語記憶法の深掘りをしています。
この講座は非常にユニークな講座です。ワタナベ式記憶術で、英単語を覚えるテクニックの集大成となっています。
ちなみに「英語記憶術講座」には、
- 発音エアロビクス法・・・ラップで覚える方法
- ワルツ記憶法・・・リズムで覚える方法
- ライディング記憶法
というテクニックも掲載されています。このテクニックは、まさにワタナベ式記憶術による英語記憶術になります。独創的ですね。
ところで、東京カルチャーセンターの記憶術講座は、使い回しのコンテンツが多かったりします。しかし「英語記憶術講座」は、使い回ししたコンテンツはなく、唯一、独自性のある記憶術講座といっていいかもしれません。
ワタナベ式記憶術における「英単語記憶法」を深掘りしたといいますか、詳細にした通信講座が「英語記憶術講座」になりますね。
英単語を覚える方法の一つとして、いいかもしれません。
まとめ
東京カルチャーセンターの記憶術講座は、約3万円の価格です。ですので、自分にとって「価格と見合うかどうか」ということになりますね。
イメージ能力もあって、独学で記憶術を習得できる人にとっては、この記憶術講座は不要になります。こういう方は「渡辺剛彰氏の市販本」で充分です。
しかし、そうでない人にとっては、役立つ講座になると思います。
結局、その講座が「自分に合っているかどうか」ということになりますね。
【参考記事】
⇒記憶術は使えないのか?~記憶術への適性チェック
⇒あなたに合ったおすすめの記憶術~これならできる!
記憶術は進化し続けている
最後に記憶術のテクニックそのものは、
- 2500年前ギリシア「シモニデス」・・・基礎結合法、連想結合法、鈴なり式(場所法)
- 1600年代ドイツ「ウィンケルマン」・・・数字変換記憶法
- 1700年代イギリス「リチャード・グレー」・・・文字変換記憶法
- 1800年代ドイツ「ファイネーグ」・・・記憶術のビジネス化
といたように記憶術の技法そのものは、記憶術2500年の歴史の中で完成しています。
現在出回っている記憶術は、これらの記憶術の焼き直しです。渡辺剛彰氏の記憶術もそうですし、東京カルチャーセンターの記憶術もそうです。
けれども現在では、まったく新しいタイプの記憶術が登場しています。
現在の記憶術には、
というのがあります。
現在の観点からいえば、ワタナベ式記憶術(東京カルチャーセンター記憶術講座)は、一昔前の記憶術というのは否めません。
やはり令和時代の記憶術を使うほうがおすすめになります^^それだけ「記憶術は進化し続けている」ということなんでしょうね。