記憶の宮殿の作り方~5種類の方法を解説

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記憶の宮殿の作り方【基本】

「記憶の宮殿」の作り方・自作の仕方にはいくつかのやり方があります。

が、どの作り方でも共通する基本があります。それは、

  1. 記憶の宮殿となる「場所」全体を用意する
  2. 記憶の宮殿となるアイテム・スポットを選ぶ
  3. そのアイテム・スポットをイメージ化する

ということです。これが基本になります。

1.まず記憶の宮殿となる場所全体を決めます。
2.そうして個々の「記憶の宮殿」を作成します。大概、その部屋なりにあるアイテムやスポットになります。

 

3.で、最後に、記憶の宮殿として使うことに決めたアイテムやスポットを「イメージ化」します。このときザックリとしたイメージでよいので「記憶の宮殿」を頭の中でイメージ化します。

以上が記憶の宮殿の作り方の基本になります。

「記憶の宮殿」を作る5種類の方法

で、「記憶の宮殿の作り方にはいくつかある」と書きましたが、それは5種類あって、次の通りとなります。

  • 家・建物・道路
  • 身体・場所・モノ
  • 写真
  • 映画・アニメ
  • 想像・架空

これらを使った作り方があります。以下、順を追ってご説明します。

家・建物・道路を使った作り方

記憶の宮殿の作り方でもっともポピュラーなのが

  • 建物
  • 道路

を使ったやり方です。

これら3つは「記憶の宮殿」を作る際に使われる古典的な「場所」になります。古典では、これら3つを

  • 部屋法・・・自分の家の部屋とモノを利用
  • 建物法・・・建物の各部屋とモノを利用
  • 道法・・・道路沿いにある建物を利用

といっています。
「家」「建物」「道路」は場所法のおける代表的な記憶の宮殿(場)になります。

初めて記憶の宮殿を自作しようとする方は、これら3つの「場所」全体から「記憶の宮殿」を作成したほうがいいですね。

ちなみに「道路を使うやり方」は、宮口公寿(みやぐちきみとし)さんが詳しく解説しています。しかも受験や資格試験で合格できるようにかなりの工夫を凝らした「試験合格用」記憶術(道法)となっています。こちらでくわしくレビューしています。ご興味のある方はお読みになってみてください。
⇒宮口式記憶術

身体・場所・モノを使った作り方

また身体、指、時計を使った記憶の宮殿の作り方も代表的なやり方です。これらは

  • 身体法・・・身体に配置
  • 指法・・・指に配置
  • 時計法・・・時計の文字盤に配置

といわれています。これも昔からあるテクニックです。

これらは家・建物・道路と違って、即興的に記憶の宮殿として使うことができます。自分の体や身近にあるモノ(時計)を使うからですね。スグできます。

ちなみにこれらはシモニデスが開発した「座(記憶の宮殿)」から発展した「記憶の宮殿」です。⇒シモニデス

写真を使った作り方

また「写真」を使って記憶の宮殿を作る方法もあります。

この後に出てくる事例では「家(部屋)の写真」を使っています。で、写真は、

  • 自分で映した写真
  • ネットにある写真

を使えば、記憶の宮殿の量産もできます。実のところ写真を使うのはおすすめです。量産ができるからですね。

ちなみに先ほども紹介した宮口公寿さんも、スマホやデジカメで写真を撮って、それを記憶の宮殿に使うことを勧めています。
⇒宮口公寿さんの記憶の宮殿

映画・アニメを使った作り方

それと映画アニメから記憶の宮殿を作ることもできます。

どうやって作るのかといえば簡単です。「映画・アニメに出てくる家・建物・町並み・世界」を使うわけですね。

一例になりますが、

・サザエさん
・魔女の宅急便
・千と千尋の神隠し
・ハウルの動く城
・進撃の巨人

は、家・建物・町並みが美しく印象深いため、記憶の宮殿として使いやすくなっています。

自分の好きな作品を元にして自作すると好奇心も高まって、忘れにくい記憶の宮殿になりますね。

映画やアニメに出てくる家などはリアリティを感じさせます。イメージの世界はリアルな家よりも美しく印象に残ります。

実は映画やアニメの世界のほうが記憶の宮殿としてはおすすめなんですね^^

ぜひ実際にお試しください。

ちなみに映画やアニメを使う方法は、記憶の宮殿が足りなくなった場合にも活用することができます。
⇒記憶の宮殿が足りないときの増やし方

想像・架空による作り方

最後に「想像で記憶の宮殿を作る」という方法があります。

そもそも「場所法」は「記憶の宮殿」という「場」を使用するので「場所法」と命名されています。

この「場所(記憶の宮殿)」は実在する場所に限らず、先ほどの映画やアニメのように「想像上の場・空間」でも使用することができます。

実のところ記憶術の世界チャンピオンは、想像による架空の記憶の宮殿」を作成して、短時間で大量の物事を暗記しています。

一般的に知られている「記憶の宮殿」の作り方や使い方は初級者向けのやり方です。記憶の宮殿は、実は応用が効く奥の深い記憶のテクニックだったりします。

場所法は、連想法、連結法、変換法といった記憶術の基本テクニックを複合しています。記憶の宮殿の作り方のみならず、記憶術の基本スキルの習得も大事になってまいります。
⇒記憶術の基本

記憶の宮殿の実例

このように「記憶の宮殿」の代表的な作り方には5種類あります。結局どんな「場所・身体・モノ」でも記憶の宮殿として使うことができるということですね。

では、実際に「記憶の宮殿」を作ってみましょう。要領がわかるようになると簡単に自作できるようになります。

まず「場所」全体を用意します。
ここでは「家(部屋)」を使った作り方をご紹介します。

ちなみに「家」は「記憶の宮殿」にもっともよく使われる場所になります。

この例では、下の家(部屋)を使って「記憶の宮殿」を自作いたします。

初めて作成する人もいると思いますので、「記憶の宮殿」の数は少なめにします。慣れれば部屋中のアイテムを「記憶の宮殿」に使うことができます。

で、「記憶の宮殿」をこのように用意(設定)します。

  1. 観葉植物
  2. 壁時計
  3. ハンギングポット(吊り鉢)
  4. フロアライト(照明ライト)
  5. リビングダイニングテーブル

こういう感じですね。
5つの「記憶の宮殿」を用意(作成)しました。

ここでは「作り方の例」としてあげていますので5つにしています。

実際は部屋中のアイテムを使って「記憶の宮殿」を作ります。こんな感じですね。

記憶の宮殿を作る4つの注意点・コツ

この写真では部屋のアイテムのほとんどを使っています。しかし全てのアイテムは使っていません。

何故でしょうか?
実は、これこそが「記憶の宮殿の作り方のコツ・秘訣」になるからです。

記憶の宮殿を作る場合、

  1. 小さなアイテムは原則使わない
  2. ごちゃごちゃした所にあるアイテムは使わない
  3. アイテムがある場所がわかりにく場合は使わない
  4. 紛らわしいアイテムは使わない

これらに4つに注意を払います。
何故これらが禁止といいますか推奨されないかといいますと、ズバリ

記憶が曖昧になりやすいから

です。
逆にいえば「ハッキリと思い出せる記憶の宮殿にする」ということになります。

コツはハッキリと思い出せる記憶の宮殿を作る

以上の4点を煎じ詰めると「明確に思い出せる『記憶の宮殿』を作る」ということになります。

そもそも記憶の宮殿の設定・作成が適切でないと、実際に使用する際にあたって混乱してしまうことが出てきます。

「記憶の宮殿」を100個、200個使って覚えることも、実際のシーンでは多々あります。

しかし「記憶の宮殿」が曖昧であると、記憶の宮殿そのものを忘れてしまう・思い出せないことも起き得ます。

なので「記憶の宮殿」は、

  • 記憶の宮殿はハッキリと思い出せるアイテムにする
  • 曖昧な記憶の宮殿にしない

というのが非常に大事な点になります。

記憶の宮殿をうまく作ることができない場合

以上のやり方で記憶の宮殿を作れば、おそらく自作は容易になるのではないかと思います。

けれども、それでも記憶の宮殿をうまく作ることができない場合があるかもしれません。

で、うまく作ることができない場合はもしかすると「適性がない」かもしれません。
記憶術は使えないのか?~記憶術への適性チェック

記憶術には「適性」があります。
記憶の宮殿を使った場所法は「イメージ型」の記憶術になります。

もしイメージ型の記憶術に適性がない場合は、「記憶の宮殿」を作るのがうまくできないことがあり得ます。

けれどもご安心を。記憶術には、イメージが使えるように指導しているものや、反対にイメージを使わない記憶術があります。たとえば、

  • 宮地式記憶術・・・誰もが必ず習得できる
  • ユダヤ式記憶術・・・イメージを使わない画期的な記憶術

といった記憶術です。
宮地式は高額になりますが、受講した方の全員が記憶術を使うことができるまで徹底的にサポートしてくださります。

ユダヤ式記憶術はイメージを使わない最も新しい記憶術ですね。こちらでレビューをしています。なお当方より、場所法や記憶の宮殿に関する、ほとんど知られていない使い方や秘訣を記したマニュアルを「特典」としてお付けしています(このページの記事にも書いていないことで、好評を得ています)。興味のあります方はお手にしてください。

で、この宮地式とユダヤ式記憶術は、記憶の宮殿の代替えとなるか並行して使うおすすめの記憶術になります。

記憶の宮殿を作ることができそうな方は、ぜひこれらの記憶術も取り入れて、自作して活用されることをおすすめいたします。

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