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頭文字法記憶術とは?
頭文字法記憶術。
頭文字記憶法、頭文字暗記法ともいいますね。
頭文字記憶術は、言葉の先頭の文字を取り出して数珠つなぎにして覚える古典的な記憶法です。
生活の中でもわりと見かけますし使っています。たとえばGoogle・Apple・Facebook・Amazon・Microsoftの5社の言葉の頭文字を取った「GAFAM(ガーファム)」という造語ですね。
実のところ頭文字法記憶術は誰もが使ったことがある記憶法なんですね。小学生や中学生の頃から使ったことがあると思います。
頭文字記憶法のやり方は簡単
頭文字記憶法のやり方は簡単です。具体例で説明したほうがわかりやすいですね。たとえば、太陽系の惑星の並びを覚える事例でご説明します。
太陽系は、この図の通りに並んでいますよね。
で、これら太陽系の惑星の「頭文字」を取り出して、
水金地火木土天海冥(すい・きん・ち・か・もく・どっ・てん・かい・めい)
と覚えます。
ほとんどの人が知っていますし、わかりますよね。
これが頭文字法記憶術なんですね。
頭文字記憶術の作り方
頭文字記憶術はカンタンなんですが、実際に使う場合は、覚えやすくするための「作り方」があります。それは、
- 語呂・・・口ずさみやすい言い回しにする
- ダジャレ・・・ユーモラスにする
- リズム・・・五・七・五などの覚えやすいリズムにする
このようなテクニックを取り入れることなんですね。これらのテクニックを取り入れて頭文字記憶法にすると、覚えやすくなります。
頭文字記憶術では、口ずさみやすくユーモラスでリズミカルな文章(語呂)にするのがコツになります。
受験に役立つ頭文字記憶術の具体例
では、ここで頭文字記憶術を使った具体例のいくつかを紹介します。冒頭で太陽系惑星の並びを出しましたが、そのほかいくつかの具体例を見ていると、どのようにして頭文字記憶術を使っていけばよいのかが、よりわかるようになります。
【理科】元素記号(原子番号1~20)の覚え方
理科の授業で元素記号を覚えるのがありますね。
で、「原子番号1から20までの元素記号」を覚える有名な記憶法があります。これが「頭文字法記憶術」なんですね。
頭文字法記憶術を使った覚え方
で、元素記号を「頭文字法記憶術」で覚えると、
水兵リーベ ぼくの船 名前がある シップス クラークか
H He Li Be B C N O F Ne Na Mg Al Si P S Cl Ar K Ca
これです。有名な覚え方ですね。
【歴史】徳川十五代将軍の覚え方
歴史では、徳川家15人の将軍の名前を覚えるのもありますね。
①家康、②秀忠、③家光、④家綱、⑤綱吉、⑥家宣、⑦家継、⑧吉宗、⑨家重、⑩家治、⑪家斉、⑫家慶、⑬家定、⑭家茂、⑮慶喜
で、「徳川十五代将軍」を覚える有名な記憶法も「頭文字法記憶術」なんですね。
頭文字法記憶術を使った覚え方
で、徳川十五代将軍を「頭文字法記憶術」で覚えるやり方はいくつかあります。
甲州高校よし。先見の酋長、小さな予定の餅で喜ぶ。
- 甲・・・家康
- 州・・・秀忠
- 高・・・家光
- 校・・・家綱
- よし・・・綱吉
- 先・・・家宣
- 見・・・家継
- 酋・・・吉宗
- 長・・・家重
- 小・・・家治
- な・・・家斉
- 予・・・家慶
- 定・・・家定
- 餅・・・家茂
- 喜ぶ・・・慶喜
ほかにも、「家、秘みつなの継ぐよし。十時になりて慶応定め餅ケーキ」といった覚え方もあるようですね。
いずれにしても頭文字記憶術による覚え方になります。
【宅建資格試験】重要事項説明書の覚え方
あと宅建の資格試験でも頭文字法がよく使われます。たとえば、頻出の「重要事項説明書」があります。35条書面ともいいますね。
宅建では、頭文字法だけでなく、場所法などの各種の記憶術も使いますが、一般的には頭文字記憶術がよく使われます。
【宅建】35条書面(重要事項説明書)の覚え方~場所法なら1日で暗記できる!
頭文字法記憶術を使った覚え方①
頭文字法記憶術を使った「重要事項説明書」の覚え方はいくつかありますが、ここでは2つの覚え方をご紹介します。
東方神起が全国でみかん調査、前回の入賞以外はテロップ不要
これはわりと有名な覚え方です。まさに頭文字記憶法といった語呂ですね。
- 東・・・登記(とう)
- 方・・・法令上(ほう)
- 神・・・私道(し)
- 起・・・電気(き)
- 全国の・・・国土交通省令(こく)
- みかん・・・未完成物件(みかん)
- 調査・・・建物状況調査(ちょうさ)
- 前・・・保全措置(ぜん)
- 回・・・解除(かい)
- 入賞・・・損害賠償(しょう)
- 以外・・・以外(いがい)
- テ・・・手付金の(て)
- ロ・・・ローン(ロ)
- プ・・・割賦(ぷ)
- 不要・・・契約不適合責任の補償保険契約不要
頭文字法記憶術を使った覚え方②
もう一つは「らくらく宅建塾(377ページ)」に掲載されている覚え方です。
官僚が徒歩で私道を上下して預り金を分けたそうろう
- 官僚・・・工事完了時の形状・構造
- が・・・解除に関する事項
- 徒・・・登記された権利の種類・内容
- 歩・・・法令上の制限
- 私道・・・私道の負担の有無
- 上下・・・上下水道、電気、ガスの整備状況
- し・・・住宅性能評価を受けた新築住宅ならその旨
- て・・・手付金等保全措置の概要(自ら売主の場合に限る)
- 預り・・・預り金・支払金保全措置の概要(50万円以上の場合だけ)
- 金・・・「代金、交換差金、借賃」以外に授受される金銭の額・授受の目的(手付金・権利金のこと)
- 金・・・代金、交換差金の金銭貸借のあっせん内容と、賃借不成立の場合の措置
- 分け・・・区分所有建物特有の9つの事項
- た・・・契約不適合担保責任の履行措置の概要
- た・・・建物特有の3つの事項
- そう・・・貸借特有の6つの事項
- ろう・・・賠償損害額の予定、違約金
- ろう・・・割賦販売(ローン)の場合の現金販売価格、割賦販売価格その他
頭文字記憶法らしい覚え方ですね。
ちなみに「らくらく宅建塾」は宅建学院から出ています。記憶術と相性のよいテキストですね。いろんな「頭文字記憶術(語呂合わせ)」が載っています。
頭文字記憶術は応用が大切
このように頭文字法記憶術は、日常の生活の中でも使われ、誰もが使ったことのある記憶法ですね。
シンプル&カンタンですので、誰でも作って使うことができます。
頭文字記憶術はシンプル&カンタンですが、実は応用に秘訣があります。ほかの記憶術を併用することで、ものすごい効果を発揮するようになります。
ユダヤ式記憶術は、頭文字記憶術をうまく取り入れた記憶術でもあります。
ユダヤ式記憶術のことは、こちらでくわしく解説もしています。ご興味のある方はぜひお読みになってみてください。