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記憶力がアップする空海の記憶術・虚空蔵求聞持法
平安時代の密教の僧侶・空海。実のところ空海は記憶術ともいうべき瞑想を体得していまし記憶力た。
その瞑想とは「虚空蔵求聞持法(こくうぞう-ぐもんじほう)」。「記憶力を良くする瞑想」といわれています。
「虚空蔵求聞持法」とは、虚空蔵菩薩のマントラ(真言)である「ノウボウ アキャシャ ギャラバヤ オン アリキャ マリ ボリ ソワカ」を100日の間に100万回唱えると成就すると言われている難行であり幻の瞑想修行法です。
虚空蔵求聞持法とは強い集中と慈悲の禅定
初めて見聞する方は、「おっと、なんか怪しい話しになってきたぞ」と思うかもしれません(笑)。が、記憶術とも関係がありますので、空海の記憶法ともいうべき瞑想を取り上げています。
で、空海が「虚空蔵求聞持法」を修行し体得したことはれっきとした史実です。空海の手記「三教指帰(さんごうしいき)」や伝記には必ず出てくるエピソードなんですね。なのでご安心を^^;
で、「虚空蔵求聞持法」とは真言(マントラ)を唱えて禅定(ぜんじょう:自分が消えて対象と一体となる深い瞑想・ワンネス)に入る瞑想をいいます。禅定とは「自分」という認識が一時的に無くなって、対象そのものになる「ワンネス状態」をいいます。
で、禅定という深い瞑想になると、なんと「慈悲そのもの」になります。つまり、空海が行った「虚空蔵求聞持法」とは、「慈悲の塊」になる瞑想でもあるんですね。その結果、天才的な記憶力が生じると。
もっといえば、慈悲の心に満たされると、「自分という意識」がなくなり、禅定状態(ワンネス状態)になり、そうなると集中力が自然に高まり(ゾーンに入って)、記憶力が良くなるということなんです。
ウソくさ~~、怪しい~~、危ないスピリチュルだーと思うかもしれませんね^^;
慈悲の心から記憶力の良さが生まれる
しかし原始仏典の増支部経典 十一集 第二臆念品 十六「慈」というお経には、「慈悲を行うと頭脳明晰になる」「禅定に入ることができる」と伝承されているんですね。
ほら、ここでも一致します。
記憶力がアップするという空海の「虚空蔵求聞持法」も禅定です。慈悲の塊になる瞑想です。
ちなみに「慈悲」から禅定に入る「慈悲の瞑想」もあります。
意外に思うかもしれませんが、本当の「やさしさ」「慈悲」は、強い集中力をもたらすんですね。それは「自然な良い緊張」ともいえます。
怪しい話しに聞こえるかもしれませんが、宮地さんの「母熊理論」「誰かのため(自分を消す)と思うと、全力が発揮できる状態(ゾーン)に入る」という話しと、瞑想(禅定)は通じるものがあります。
宮地真一さんの天才的記憶力の秘密「母熊理論」
このHPでも紹介している「宮地式脳トレ記憶術」の宮地真一さん。
宮地さんは記憶術の先生でもありますが、生まれながらの博覧強記の記憶力の持ち主だったりもします。
“宮地式脳トレ記憶術”を徹底解明~やり方・ネタバレ・レビュー・値段 宮地真一さんのプロフィール&驚異の記憶力の持ち主!
その宮地さんのHPに、宮地さんの記憶の秘訣が書いてあります。
⇒テレビ朝日の人気番組『 激レアさんを連れてきた。』 1回覚えたら2度と忘れない超人的記憶力を持つ人
ここに記憶力の秘密が書いてあります。それは何かといえば、これです。
記憶力が良いのは「自在にゾーンに入る事ができる」能力のおかげです。これは、自身で創り出した「母熊理論」であって「誰かのためと思えば、悪い緊張は消え、全力が発揮できる良い緊張状態となる」ことです。
これによって周りの状況に左右されず、覚えたい時に覚えたいモノを覚え、忘れたいモノはスッと忘れられる自由自在の記憶力を発揮することができます。
記憶力の秘密とは「母熊理論」です。誰かのためになろうとする心、愛の心。
「母熊理論」愛の心が記憶力を生む
「母熊理論」とは「誰かのためと思えば、悪い緊張は消え、全力が発揮できる良い緊張状態となる」こと、でシャープな記憶力が生じる(ゾーンとなる)メカニズムのようです。
宮地さんは、ご自分の記憶力の良さの理由が、これ(愛)だといっています。このことを言語化したのが「母熊理論」。
しかし、「愛が高い記憶力を生む」といいますが、何を言っているのかわかります?
母熊理論とは慈悲の心
宮地さんの「母熊理論」。実は、「慈悲の心」が集中力と記憶力をもたらすと言っているんですね。「誰かのためと思えば記憶力が良くなる」ということの「誰かのため」という心の本質は「慈しみ」「慈悲」なんですね。
おそらく宮地さんは、これを知っています。
ただ、慈悲とか言うと照れくさいといいますか、どこか気取ってポーズを決めている偽善者に思われやすいため、「母熊理論」という、ちょっとぼかした言い方をしているんじゃないかと思います。
しかも「母熊が子熊を愛おしく思う慈しみの心」のことを単に「母熊」といって、さらにぼかして、わかりにくくしているんじゃないかと^^;
別に隠し立てしているのではないと思いますね。「慈悲の心とか『やさしさ』、『慈しみの心』が記憶力の良さの秘密なんだよ」なんていいますと、ちょっと気恥ずかしいですし、オカルトの類に思われたり誤解されて、いろいろと叩かれる心配も出てくるので、それでボカした言い方をしているんじゃないかと。
宮地真一さんの記憶力の良さの秘密は、「誰かのためになる思い」、つまり「慈悲の心」が源になっているということは、ご本人のHPからわかります。
人と争わない・長所を見つける人は記憶力がよくなる
ちなみに宮地さんは、人と争うのではなく、「相手の良いところを見つけるのが好き」だといいます。記憶力の良さとは別に特技が「ヒトのイイとこ探し」であるとご自分でも言っています。
で、これを示すエピソードがあるんですね。こちらにあります。とても良い話しであり、非常に参考になりますので、引用させていただきます。
⇒一人一人が持つ可能性を引き出す 記憶術コンサルタント “宮地真一さん”
宮地:子供の頃、私は泳げませんでしたが勉強は得意で、友達に泳ぐのが上手くて勉強は苦手な人がいました。私が彼に勉強のコツを教えたところ、彼は勉強ができるようになり、彼に水泳を教えてもらったことで私も少し泳げるようになりました。
お互いに教え、教えられたことがプラスになった経験が、私が夢を目指すようになったきっかけでした。自分が上で、相手が下だと馬鹿にするよりも、相手が自分より優れているところを見つけ、お互いに教え合っていくことの素晴らしさを実感しました。
編集後記:(宮地真一さんは)まるで入社したての新入社員のように物腰が柔らかくて、MENSA会員であり、ギネス記録を樹立したのに一切いばらずに同じ目線で会話をしてくれるのがとても印象的でした。
このインタビューを見てもおわかりの通り、宮地さんのやさしい性格がうかがえます。「一切いばらずに同じ目線」で接する姿勢。直感的に、宮地さんは「慈悲の人なんだろうなあ」と。
宮地さんの話しや、空海の瞑想、また原始仏典「慈」のお経からもわかりますが、愛の心、慈悲の心、人と争わない、人の長所を見つける人は、「記憶力が良い」「記憶力が良くなる」ってことなんですね。
集中には緊張系とリラックス系の2つがある
ところで生来、記憶力の良い人には
- 病的な状態で記憶力が良いタイプ・・・奇矯、クセがある、サヴァン症候群など
- 慈悲(やさしさ)が源になって記憶力が良いタイプ・・・謙虚、円満、平和的
の2つのタイプがあります。
しかし意外と「自然なリラックス」「やさしさ」「あたたかさ」「良い緊張」といった状態から深い集中に至ることは知られていないんですね。
集中といえば「キー」っと歯を食いしばったり、体を震わせるくらい緊張して気張ったり・・・そんなイメージが多いんですが、本当の集中は違います。真逆です。
で、本当の集中は空海の記憶術の禅定もしおうですが、「慈悲」があるんですね。「慈悲的」なんです。「やさしい」「やわらかい」。それが本当の集中力をもたらします。
リラックス系の集中力が記憶力の良さをもたらす
で、宮地さんは、明らかに「後者」のタイプ。なかなかいない珍しいタイプじゃないかと思います。それで「宮地真一考察記事」みたいなのを書いているんですね^^;
こういうことはご本人の口からは言いにくいと思います。まして平和的で謙虚なタイプになりますと、まあ滅多に口にすることはしないと思います。せいぜい「母熊理論」のように二重にもぼかした表現になるんじゃないかと思います。
以上のことは、オカルトの類や不思議な話しに聞こえるかもしれませんけどね^^;
リラックス系の集中力が記憶力の良さをもたらす
最も古い仏典であるパーリ仏典には、「慈悲」によって「非常に深い集中状態」になって「記憶力もアップする(頭脳明晰になる)」ことが伝承されています。
また空海がもたらした記憶術ともいうべき「虚空蔵求聞持法」も、深い集中を実現して慈悲三昧になり、「記憶力が天才的になる」とあります。
これらの伝承と、宮地さんの「母熊理論」は関係があるんじゃないかと思います。飛び抜けた「天才的な記憶力」の秘密は、ここにあるんじゃないかなと。もっとも、どう受け止めて解釈するかは、それぞれのご自由ですけどね。
しかし、いくつものことから検証しますと、
まとめ
空海の記憶術を秘密を追っていくと、原始仏典、天才的記憶力保持者・宮地真一さんにも及び、「記憶力の良さの源(みなもと)は慈悲の心」ということがわかってきます。「慈悲の心」は飛び抜けた記憶力の源泉ということですね。
一般的には思いも及ばないことになりますが、数々の事実を踏まえて検証しますと、慈悲・愛の心と記憶力には深い関係があることがわかってきます。