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宅建などの資格試験に役立つ大量記憶法
棚田行政書士リーガル事務所の棚田健太郎さんが考案した「大量記憶法」は素晴らしいですね。
「大量記憶法」は、棚田さんが宅建士資格試験の絶対合格のために考案した「記憶法」であり「勉強法」、「学習計画法」です。
大量記憶法のことは、著書【大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法】にくわしく書いてあります。
著書は、宅建士試験の合格の体験実例を通して、くわしく説明しています。が、宅建に限らず、行政書士、社労士、ファイナンシャルプランナーなどの「暗記中心」の資格試験に大変役立つノウハウになっています。
大量記憶法とは?実はカンタン
棚田健太郎さんが考案した「大量記憶法」とは、一言でいえば、勉強したことを忘れない(確実に覚える)ために、計画的に「復習」をして長期記憶にして覚える記憶法&勉強法です。
キモは「忘れる前に思い出す(復習をする)」ということですね。
で、この「思い出す(復習する)」ことを計画表(大量記憶表)にして、管理することで確実に覚えていく「管理型勉強法」ともいえます。
つまり、大量記憶法とは、記憶法+勉強法+計画術がセットになった勉強法です。
ちなみに大学の受験もそうですが、資格試験でも
- 記憶法・・・資格試験におすすめの6種類の記憶術
- 勉強法・・・資格試験に合格する7つの勉強法
- 計画法・・・学習計画の立て方24のアドバイス
の3つは必須になります。当方のサイトでも、それぞれのやり方を具体的に紹介しています。
で、棚田さんの「大量記憶法」は、これら3つが「紙1枚」にまとまっている記憶法であり勉強法、学習計画法といえるスグレたやり方だったりします。ホント、素晴らしい。
受かる勉強計画の立て方「試験合格プロジェクトを成功させる方法」のレビュー・ネタバレ・口コミ
大量記憶表の使い方
で、大量記憶法を行うときには「大量記憶表(テンプレート)」を使います。この表1枚を使いますので「紙1枚勉強法」と言う所以になっています。
「紙1枚」ともいいますので、手書きで「大量記憶表」を作成したくなりますが、エクセルで作るのが便利です。
ちなみに、大量記憶表(テンプレート)は、こちらからダウンロードもできます。⇒『大量記憶表』ダウンロードページ
しかし、後述しますが、自分で使いやすいように項目を付け加えたり、アレンジするのがおすすめです。
なお大量記憶表の使い方は、棚田さんの著書【大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法】の42ページ~52ページの10ページにかけて説明があります。
大量記憶表の実用例~宅建士試験
文字で説明するよりも、紙1枚テンプレートと言われる「大量記憶表」を見ながら説明したほうがわかりやすいかと思います。写真は、私が実際に作成した大量記憶表です。
大量記憶表は、
- 1日の勉強量(勉強項目の問題数)・・・基本的に4問(一問一答の場合は16問)
- 1日の勉強量・・・人によって異なる。無理なくできる量にする。
- 会社員、主婦、学生によって計画の立て方(1日の勉強量や進度)は異なる。
- 基本は16回復習・・・約2ケ月で完璧に覚える
- 4回復習・・・ほぼ暗記できる
- 8回復習(約半月後)・・・確実に暗記できる
といったやり方になます。
ちなみに記憶術を使った宅建の勉強法は、こちらでくわしく説明しています。
宅建には8種類の記憶術がおすすめ! 【宅建】35条書面(重要事項説明書)の覚え方~場所法なら1日で暗記できる!
大量記憶表のコツ
で、大量記憶表を使う際のコツとしては、
- 復習中心・・・新しく覚えるよりも復習(忘れない)をメインにする
- 目標・・・半月に1回復習すれば忘れないところまで覚える(長期記憶化)
を心がけます。
実際にやってみるとわかりますが、大量記憶法は「暗記法」というよりも「絶対に忘れない方法」になります。
大量記憶法のやり方
で、「大量記憶法」のやり方は、いたってカンタンです。具体的なやり方は、次の通りです。
- その日に覚えたこと・・・その日にもう一回、復習する(覚える)
- 翌日・・・復習する(覚える)
- 2日後・・・再び復習する
- 3日後・・・再び復習する
- 5日後・・・再び復習する
- 7日後・・・再び復習する
- 10日後・・・再び復習する
- 13日後・・・再び復習する
- 17日後・・・再び復習する※この辺りで完璧に覚えている
- 21日後・・・再び復習する
- 26日後・・・再び復習する
- 31日後・・・再び復習する
- 37日後・・・再び復習する
- 43日後・・・再び復習する
- 50日後・・・再び復習する
- 57日後・・・再び復習する
といった具合にして、16回の復習を行い、57日後には完璧に覚えてしまう「復習を中心」にした勉強法です。
で、表で示した復習は、一項目の勉強項目になります。
翌日には「新しい勉強項目」を覚えていきます。
つまり、毎日、新しい勉強項目を覚えていきます。と同時に、それまで覚えたことを、上記の管理(法則)にしたがって復習をしていくようにします。
大量記憶法の復習は大変?
ところで、大量記憶法では、最大1日に10項目を復習します。
「1日に10項目を復習」!?と聞けば「えーーー絶対に無理ーーー!」と思うかもしれません。
けれども、復習する10項目のうち、4項目をしっかり復習する(思い出す、記憶に定着する)ようにします。ですので4項目は復習に時間がかかるかもしれません。
が、残りの6項目はもう覚えていますので、瞬間的な復習で事足ります。
で、一度覚えたことを4回復習すると、大概のことは「パっ」と見た瞬間に思い出します(復習できます)。
ですので実際の「復習はカンタン」になります。
で、こうした「復習」を中心にした学習方法が、大量記憶法ってことなんですね。
大量記憶表を改良する
で、私は、棚田さんが著書で説明しているやり方に改良を加えています。といいますか、手を加えたり、自分なりにアレンジするのがおすすめかと思います。
ちなみにアレンジを加えた箇所は、
- 「復習回数」がわかるようにした
- 「復習する日にち」を入れた(○日後に復習)
- 復習する予定日を自動計算できるようにした(エクセル関数を使用)
になります。
オリジナルの棚田式大量記憶表と異なる点はありますが、基本的には著書にある通りのやり方を踏襲しています。
ですが、手前味噌ながらアレンジした表は視覚的にもわかりやすくなったかなあと思っています。
それにしても「大量記憶法」は、ヤル気も出てくる、視覚的な管理型勉強法(記憶法)であることを、つくづく思います。実践型の優れたノウハウです。
記憶術を使った大量記憶法
棚田さんは、大量記憶法を使った勉強方法だけでなく、「覚え方(記憶法)」として、
・語呂合わせ
・替え歌(マントラ)
・耳学
を推奨しています。
これらの記憶法も有益ですね。
ですが記憶術を使っている私としては、大量記憶法に「記憶術」を導入すると、さらにパワフルになると感じています。
大量記憶法は、要するに、
- 復習を繰り返すことで暗記を確実にする
- その復習を無理なく計画的に管理することで確実に復習できるようにしている
といった点にフォーカスした管理型勉強法であり記憶法になります。
で、畢竟「覚える」ことに特化した勉強法といえます。
ですので、大量記憶法のノウハウに記憶術を導入することは、的を射た学習方法になります。
大量記憶法に記憶術を導入するメリット
実際、記憶術を導入すすると
- 復習する間隔(日にち)も長目に取ることができる
- 復習する回数を大幅に減らすことができる
といったメリットが得られ、学習効率が大幅に高まります。
大量記憶法の欠点をカバーする記憶術
大量記憶法は、復習を繰り返すことで覚えたことを確実に暗記する学習方法です。
しかし初期の頃に覚えたことを忘れてしまうリスクは、どうしても出てきます。
たとえば司法書士のように大量に覚える事項がある資格試験では、最初に覚えたことを忘れてしまうということが起きがちで、これが受験生の悩みの種にもなっているほどです。
宅建の試験でも、初期の頃に覚えたことを忘れてしまうことも起き得ます。
で、これは大量記憶法でも起き得ることです。
ですので、覚えたことを試験直前までひたすら復習することにもなってきます。
もちろん、大量記憶法の場合は、長期記憶になることも多いため忘れにくくなっています。しかし、それでも人は、油断すると忘れてしまうことがあり得ます。
ですので、記憶術の使用(併用)がおすすめなんですね。
大量記憶法×記憶術で学習効率をアップ
記憶術を使用すると、覚えたことが即行的に長期記憶になります。記憶術で覚えたことは、即座に長期記憶になる特徴があります。
また記憶術を使い続けていると、頭の回転が速くなります。これらのことは科学的にも証明されています。
で、宅建などの暗記の多い資格試験の場合であっても、記憶術を併用すれば、大量記憶法で復習する期間を長目に取っても忘れることが大幅に少なくなります。
といいますか、復習する回数は日にちを大幅に減らすことができるようになります。
大量記憶法は「確実に覚えるテクニック」ともいえますので、これに記憶術を交えるといっそうパワフルになります。
記憶術を併用すると復習する回数が少なくなり、復習する間隔も長目になっています。
こうしたことが可能なのが記憶術を使った勉強法になります。
ちなみに資格試験で役に立つ記憶術は「8種類」あります。これら8種類の記憶術は、こちらの記事でくわしく説明しています。
大量記憶法は暗記中心の試験に最適
大量記憶法は「暗記中心」の資格試験に最適な学習方法になります。
ノウハウはシンプルです。なので聞けば「なーんだ」と思うかもしれません。
が、シンプルであるが故に誰でもできるんですね。
でありながら、その効果はバツグン。
「大量記憶法」は、繰り返し覚える記憶法ですので、厳密には記憶法というよりも、計画に基づいた勉強法(管理型勉強法)といったほうが良いかもしれません。
が、確実に「覚える」管理型勉強法であって、暗記の多い資格試験などには大変役に立ちます。
で、記憶術を導入すると、いっそう学習効率が高まり、最強の勉強方法になるのではないかと思います。
なお「吉永式記憶術」というオンライン講座は資格試験に強い記憶術になります。こちらでくわしくレビューしていますので、ご興味のある方はお読みになってみてください。